日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)=早大=がサインを“プロ仕様”に変えたことが、15日、分かった。東京ビッグサイトで行われた日本ハム本社の商品展示会に出席。会でファンに配られた色紙には、新しいサインが記されていた。サイン変更には、佑ちゃんのファンに対する思いが詰まっていた。
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平仮名の「さいとう」を崩した新サイン。楷書(かいしょ)体で「斎藤佑樹」と書かれたこれまでのものとはフルモデルチェンジとなった。佑ちゃんは語った。「5人より10人にサイン書いた方がいいじゃないですか」。簡略化し、より多くの人にサインしたい思いからできたものだった。
現在はファンの数があまりにも多く練習に支障をきたすため、サインは行っていない。今後、可能な状況になっても時間の制限などから全員にすることは難しい。だからこそ「プロはファンサービスも大切。これからやっていかないと」と考える佑ちゃんは行動に出た。
商品展示会では、ダルビッシュと昨年末以来の対面を果たした。あらためて投手としての存在感やオーラに圧倒された。「すごい体も大きくて、目指すべきはダルビッシュさんなのだなとあらためて感じました」とお手本はダルと決めこんだ。
そのダルビッシュには「人間の質が違う」と言わせるほど誠実キャラを認められたが、「全部見たい。チームメートだから見られることもある。ウエートトレーニングや食生活も含めて」と密着マークする構え。これには梨田監督も「エースとしての在り方を学んでほしい」と大賛成だった。
佑ちゃんフィーバーは日を追うごとに増している。商品展示会では株主、招待客を含め過去最多の3000人が参加。全選手が試食会場を回る中、混乱を避けるため試食会には参加しないなど“VIP待遇”だった。
人気ぶりには「ありがたい。これがずっと続くように頑張らないと」と気を引き締めた佑ちゃん。ダルビッシュに“帝王学”を学び、いつまでも新しいサインの効果が発揮される選手になる。
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