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icon広島県 世羅町一家4人神隠し事件
2011/01/08 14:57
広島県警

事件の概要
山上政弘さん(58)順子さん(51)一人娘の千枝さん(26)政弘さんの母、三枝さん(79)の一家4人と愛犬が突然の失踪し、一家が所有する山に神隠しの伝説があることから色々な憶測を呼んだが、1年3ヵ月後近くの京丸ダムから車ごと遺体が発見された事件。
順子さんが翌日から社員旅行で中国に行く予定だったこと、普段娘は別に暮らしていて婚約者もいたこと、借金はなく貯金もあったこと、失踪当夜食事の用意がしてあった事などから心中は考えられなかったが結局一家心中と言う事で捜査は終わってしまった。

事件の不審な点
玄関の鍵は締まっており、ただし勝手口の鍵は開いていた。

侵入や争った形跡、血液反応もない。

順子さんのバッグには、旅行代金15万円が入ったままであり、一家の定期貯金も手つかずのままである。

山上さんの車がなくなっていたが、順子さんと千枝さんの携帯電話と免許証、政弘さんのポケベルも置いたままでだった。

順子さんが行くはずの旅行に持っていくであろう鞄が準備されていた。

またパジャマが見当たらないことから、サンダル履きのパジャマ姿でほとんど何も持たず家を出たと推測される。

母屋の台所と廊下の電灯がついたままで、翌朝の朝食が虫除けネットをかけた状態で準備してあった。

失踪したとされる時間帯
長女の千枝さんは、前日PTAの球技大会とその後竹原市内での親睦会に出席しており、午後9時半頃には同僚の教師を自らの車で送り届けている。
千枝さんが化粧品を忘れたので実家に取りに行き、その後同僚は自宅前で千枝さんと別れている。これが最後の目撃証言となる。
その後、近所の人は午後10時50分頃に「バタン」という車のドアが閉まる音を聞いている。このときに一家が出かけたのか、または千枝さんが実家に帰宅したのかはわかっていない。
翌朝午前4時に新聞配達員が訪れた時には山上さんの車もなかったことから、3日の10:50から4日04:00の間に失踪したようだ。

神隠しの伝説
その昔、この辺りを治めていた長者の家にお夏という使用人が居たが、ある日お夏が大将神山に行ったきり帰ってこなくなっってしまった。村人達が総出でお夏を探したが、いくら探してもとうとうお夏は見つからず、人々はお夏は神隠しにあったのだというものだ。
そんな伝説のある大神将山は、かつて山上さんの所有だった。

車がダムから発見
失踪から1年以上が経過した2002年9月7日に世羅町にある「京丸ダム」の湖底で、通行人が車が裏返しで湖底に落ちているのを発見する。
降雨量が少ない年だったため、ダムの水が減りそれで発見されたようだ。
車のナンバーから山上さん所有の車と判明。車内から4人と愛犬の遺体が見つかった。
運転席には夫である山上政弘さんが座っていたとのこと。
甲山署は・遺体に目立った外傷がないことや車のキーがささったままであったため、無理心中と判断した。
また車が田楽した場所は誤って転落する危険のない地形だった。

事件の真相
神隠しの伝説があった山が山上さん所有の山であったこと、そしてその山での一家失踪事件であることがこの事件の異様さを増しているが、やはりこの事件は無理心中だと思う。
一人の心中願望者と三人の被害者がいて、まず、サンダルのような履物、または裸足で出かけているとされていることから、車へ自らの足で歩いたのではなく、運び込まれたのではないだろうか?
殺人事件ならば、うるさく吠える可能性のある犬を連れて行くことはないだろう。一匹だけ残されて不憫に感じたので一緒に連れて行ったと思われる。
妻である順子さんが父親に旦那の山上政弘さんが思いつめた様子だったことを語っていた。

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