東証:5カ月ぶり1万円台回復 日本株を再評価

2010年11月18日 19時20分 更新:11月18日 20時3分

約5カ月ぶりに1万円台に回復した日経平均株価を表示するボード=大阪市中央区で2010年11月18日、幾島健太郎撮影
約5カ月ぶりに1万円台に回復した日経平均株価を表示するボード=大阪市中央区で2010年11月18日、幾島健太郎撮影

 18日の東京株式市場は、円高一服とアジア市場の株価上昇を好感し、全面高の展開となった。日経平均株価の終値は前日比201円97銭高の1万13円63銭と大幅続伸し、6月22日以来、約5カ月ぶりに1万円台を回復。世界の株式市場に比べ、出遅れていた日本株を再評価する動きが広がり、買い一色となった。

 円相場は1日に海外市場で1ドル=80円21銭をつけ、95年4月に記録した戦後最高値(79円75銭)に迫ったが、18日の東京市場では1ドル=83円台で推移し、急激な円高に歯止めがかかった形。このため、輸出関連企業の採算悪化懸念が後退し、自動車や電機など幅広い銘柄が上昇した。

 米国の金融緩和策で株式市場に資金が流れ込むとの思惑も強まっており、低迷していた銀行や証券など金融銘柄も回復。午後には上海や香港などアジア株の上昇にも後押しされ、全33業種、東証1部全体の91%に相当する1519銘柄が値上がりした。全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も、同18.51ポイント高の868.81で大幅続伸した。

 また、債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが一時1.125%まで上昇(債券価格は下落)した。1.1%台に乗せたのは9月15日以来約2カ月ぶり。【田所柳子】

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