中学生監督の仲村颯悟　演技指導に四苦八苦　映画「やぎの冒険」舞台あいさつ

　中学生の映画監督仲村颯悟（りゅうご＝１５）が１５日、東京・池袋テアトルダイヤで、自身がメガホンをとった映画「やぎの冒険」（山田優樹脚本）の舞台あいさつに出席。オーディションで選んだヤギに演技をさせることが大変だったといい、「顔は良いんだけど、全然言うことを聞いてくれなかった」と苦笑した。

　映画は８日に公開されたが中学の期末試験があったため、１４日にようやく東京入りしたという仲村。制服姿で会場に入るや「テレビのマイクが並んでいるのにびっくり」と、東京での注目度に驚いた様子を見せた。

　会場には、主題歌を作詞・作曲した沖縄出身のシンガー・ソングライターＣｏｃｃｏ（３３）が駆けつけ、仲村に花束をプレゼント。「１０代で大人と向き合っている颯悟の不安は計り知れない感じがするが、進化はこれから。どんなふうにぶれるか見ていきたい」とエールを送った。

　「やぎの冒険」は昨年９月、沖縄で上映され、観客４万人を動員。「日本映画史上、中学生が監督を務めるのは初めて」という触れ込みで、本土で順次、上映されることになった。