住民投票で前の市長が失職したことに伴う鹿児島県阿久根市の市長選挙は、16日に投票が行われ、前市長のリコール=解職請求運動を進めた住民グループの元役員の西平良将氏の初めての当選が確実になりました。
西平氏は37歳。養鶏場の経営者で、竹原氏のリコール運動を進めた住民グループの役員を務めていました。阿久根市では、3年前に市長に初当選した竹原氏が、市議会と対立を続け、おととし不信任を決議されて1度失職し、出直しの市長選挙で再選されましたが、議会を開かずに専決処分を繰り返したことなどを理由に解職請求されて、先月の住民投票で再び失職しました。選挙戦で、西平氏は「竹原氏の手法は独善的で、市民の間に対立を生むだけだ」と指摘し、議会や市民との対話を重視した市政運営を行うと訴えました。さらに、行財政改革を進めて財源を確保し、農業や漁業の振興などに取り組むと訴えて、幅広い層から支持を集め、初めての当選を確実にしました。