足利事件をめぐって無罪が確定した菅家利和さんに対し、17年半にわたって身柄を拘束されたことなどへの補償金9200万円が支給されることが決まりました。
菅家利和さん:「妥当だと思っています。17年半は、やっぱり長かったですね」
菅家さんは1990年、栃木県で、当時4歳の女の子が殺害された「足利事件」の容疑者として逮捕され、2009年に釈放されるまで17年半にわたって身柄を拘束されました。菅家さんは去年3月、やり直しの裁判で無罪が確定したことから、刑事補償法に基づき、「不当な拘束で精神的な苦痛を受けた」などとして約8000万円の支払いを国に求めていました。宇都宮地裁は、請求通り補償金8000万円と1審からの裁判費用など合わせて9200万円を支払うことを決めました。