日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)=早大=が15日、東京ビッグサイトで行われた日本ハム本社の商品展示会に出席。同じく商品展示会に出席したダルビッシュ有投手(24)が斎藤佑の人間性に太鼓判を押した。自身は入団直後にフィーバーが巻き起こる中、喫煙騒動など起こしたが「僕の場合(斎藤佑とは)人間の質が違う。メチャクチャなことを言ってたし、態度も違った」と入団直後の自分のような失敗はしないことを断言した。
今でこそ日本のエースに君臨するが、プロ生活の最初は“波乱”の連続だった。新人合同自主トレ序盤に右ひざの故障が判明し、3月下旬まで投球練習すらできず。2月のキャンプ中にはパチンコ店で喫煙する様子が写真週刊誌に激写され、球団から約3週間の謹慎処分を受けた。
この出遅れで1年目は5勝止まり。故障は注目を浴びるあまり周囲の期待に応えようと熱くなったから。喫煙問題はスターとしての自覚がなかったから。だが、佑ちゃんに関しては報道が過熱することを心配しつつも「それ(自分)とは違うと思います」と話した。
新人合同自主トレの心構えも伝授した。「西武の大石君とか同じ大学で気になると思うけど、西武はメチャクチャ走らせる球団。それに合わせてやっちゃうとおかしくなる。日本ハムは(メニューが)軽いけど、それがベスト。その通りやっていれば問題ない」とスローペース調整を勧めた。
宮崎で行っている自身の調整は「肩の回りがすごくいい」と順調そのもの。現在は人間としても成長したエースが、お手本となる準備を進めている。