中日・森野「とんでもないこと」男がグラウンドに進入
| 笑顔でノックを受ける森野(中) |
中日の合同自主トレが15日、名古屋市中川区のナゴヤ球場で始まった。先頭を切って参加した選手会長・森野将彦内野手(32)の呼びかけもあって、例年を上回る50人が参加。ドラフト2位ルーキーの吉川(PL学園)は「森野さんや荒木さんは横にいるだけでプレッシャーを感じました」と初めて対面した先輩たちの気迫に圧倒された。
その裏で笑えない事態も進行していた。この日、球場の食堂に初老の男性が侵入。スタッフの見ている前で堂々とラーメンをたいらげ、ベンチ横まで進出して練習風景を眺めていた。
さすがに不審に感じた球団関係者に問いただされると、TV局のディレクターとニセの肩書を名乗ったものの、すぐに逃走。追いすがる球団関係者に捕まって隠し持っていたボール2個も押収され「すいません。野球が好きだったんです」と言い訳した。その後、関係者のスキを盗んでさらに駆け出し、最後は民家の塀をよじ登って姿をくらました。話を伝え聞いた森野は「とんでもないことですよ。そのためにファンの人が入れなくなる」と心を痛めた。
警備のスキを突かれての珍事がありながらも、グラウンド内の調整にはスキはない。頼れる選手会長は「連覇を目指さないといけないし、個人的には日本一になりたい」と力強く宣言した。
[ 2011年1月16日付 ]
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