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【格闘技】

杉浦 三沢超え8連続防衛

2011年1月16日 紙面から

◇プロレスリング・ノア GHCヘビー級選手権

バイソン・スミス(右)を激しく攻める杉浦=大阪府立体育会館で

写真

▽15日▽大阪府立体育会館▽観衆3400人

 昨年のMVP男は今年も健在だ。王者の杉浦貴(40)が米国のバイソン・スミス(37)をコーナー最上段からのなだれ式オリンピック予選スラムからフォール勝ち。8度目の防衛に成功した。王者として2年目に入り、この勢いなら2年連続MVP獲得や、丸2年間王座を守った小橋建太と並ぶ“絶対王者”になることも現実味を帯びてきた。

 杉浦がついに故三沢光晴さんを超えた。8連続防衛は、目標にしていた三沢さんの7連続を上回る、歴代GHCヘビー級王者2位の記録。「数字だけでも超えたのは、正直うれしい」と満面の笑みだ。

 頭を金色のモヒカン刈りにしたスミスは188センチ、124キロの巨漢で、自分より10センチ、20キロも上回る。どんな技を繰り出しても、壁のようにはね返された。だが、息が上がり始めた15分すぎからラッシュ。相手をコーナーに担ぎ上げ、そこからキャンバスに投げ捨てる荒技で仕留めた。

 潮崎豪に勝ってベルトを奪い、昨年は高山善廣や秋山準、さらに新日本の後藤洋央紀や真壁刀義ら、そうそうたる顔触れを相手に防衛を続けた。マスコミが選ぶ昨年末のプロレス大賞選考会では、文句なしに年間最優秀選手賞(MVP)を受賞。この王座の最多防衛記録は小橋建太の13だが、今年1年間守れば達成は可能。また、2年連続でMVPに選ばれれば、アントニオ猪木やジャイアント馬場を超える。

 何よりもキャバクラが大好きで、「キャバクラ大王」の異名もあるが、王者になってからは控え気味。しかし、この日は防衛がよほどうれしかったのか、「きょうは車じゃないからおれも行くよ」と、仲間の谷口周平らと北新地に向かった。超安定政権を築きつつあるこの男に勝てそうな挑戦者は、今のところ見当たらない。 (大西洋和)

 

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