児童・生徒人権条例、中高生が反発 /京畿道

 「制服を改造する生徒が増えた」

 「先生に対し、『たたいてみろ』とからかう生徒がいる」

 韓国の広域自治体(ソウル特別市、釜山など6広域市〈日本の政令指定都市に相当〉、道〈都道府県に相当〉)の教育庁では初めて、児童・生徒人権条例を制定した京畿道教育庁が今月13日、同条例の公布から100日を迎えたのに合わせ、金相坤(キム・サンゴン)教育監(教育長に相当)と中高生10人による座談会を開いた。道教育庁は「学校の雰囲気が良くなった」という反応を期待して座談会を開いたが、生徒たちからは人権条例に批判的な指摘が相次ぎ、道教育庁側は当惑を隠せない様子だ。

 A君は「体罰に代わって導入された賞罰点数制度のため、生徒たちは以前よりも萎縮している」と、またB君は「元々体罰を振るわなかった先生たちまで、賞罰点数制度を武器にし、生徒たちを脅すようになった」と話した。

 また、「(人権条例の)条項には、生徒たちが納得できない部分が多い」「人権条例の中身を見ても、人権を具体的にどう保護すべきかという説明がないため、具体的な解説書が必要だ」という意見もあった。

 予想に反し、生徒たちから不満が続出したため、金教育監は当惑した。そして、「学校生活に関する規定が変わる過程で、多少の問題点や混乱はあり得ることだ。今は変化が定着していく最中だと思う」と語った。

呉允煕(オ・ユンヒ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事
記事リスト

このページのトップに戻る