4大河川事業:慶尚南道、粉じん対策怠った業者摘発

 慶尚南道は14日、金海市上東面の洛東江再生事業第9工区で、金海市と共に取り締まりを実施し、十分な粉じん防止対策を行わず大気環境保全法に違反したとして、ある建設会社を摘発したと発表した。

 慶尚南道によると、問題の建設会社は、粉じん防止用の洗車施設の電源を切った状態で土砂を搬出していたため摘発されたという。

 洛東江を含む4大河川(漢江・洛東江・錦江・栄山江)再生事業の工事現場で、地方自治体が違法行為を摘発したのは今回が初めてだという。慶尚南道は「粉じんや騒音などに対する住民の苦情が多いため、金海市と共に指導点検を行った」としている。

 洛東江再生事業をめぐっては、韓国政府が慶尚南道から事業代行権を回収して以降、同道が昨年11月に昌原地方裁判所に事業の代行協約効力確認訴訟を提起、13日には憲法裁判所への権限争議審判を請求するなどの法的対応を取っており、それと同時に現場での取り締まりという陽動作戦に出たとの分析も出ている。

 慶尚南道はさらに、金海市が問題の建設会社についてさらなる調査を行った上で、洛東江流域環境庁に捜査を依頼すると発表した。

昌原=姜仁範(カン・インボム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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