京春線、乗客の40%が高齢者(下)

きょうは竝川のスンデと牙山温泉、あすは春川タッカルビとマッククス…

 先月21日に京春線が開通し、同路線を利用する高齢者が増えている。ソウルから春川まで1時間-1時間20分で行くことができ、さらに65歳以上なら無料で乗車できるためだ。春川市によると、同路線開通以来、電車で春川を訪れる観光客は1日に平均約2万2000人で、このうち40%に当たる約8800人が65歳以上だという。春川市の関係者は「昼ご飯を食べに春川を訪れる高齢者が増え、先月21日以降、春川市内にあるタッカルビを出す店は売り上げが以前より50%、マッククスを出す店は以前より40%ほど伸びた」と話す。2008年12月に天安・牙山方面の路線が開通し、牙山市の温陽温泉に入り、天安市竝川面でスンデを食べていた高齢者が、京春線が開通したことで春川にも足を伸ばしているというわけだ。

 多くの高齢者が春川を訪れるようになったことから、南春川駅や春川駅ではバンが待機し、お年寄りに声をかけ店まで送迎する飲食店も出始めた。タッカルビで有名な通称「春川明洞」の近くにある飲食店では、「お一人様」のお年寄り客のためにタッカルビを1人前からでも注文を受けている。

 交通の便がよくなったことから、春川で会食する高齢者も増えた。広州女子高第6回卒業生が毎月12日に集まる「12日会」も、春川明洞のタッカルビ店で行われた。シン・チュンジャさん(74)は、「上鳳駅で同窓生たちと再会した後、電車に乗って雪に覆われた地域を通り過ぎると、気持ちがいい」と言って笑った。この一行は食事を終え、コーヒーを飲みながら1時間ほど談笑した後、家族の夕食を作るためタッカルビの材料を買い込み、ソウルへと帰って行った。

 その向かい側の飲食店では、ソウル市松坡区蚕室洞に住むお年寄り8人がタッカルビやマッククスを食べながら、マッコリ(韓国の濁酒)や焼酎を飲んでいた。8人は毎週水曜日に全国の山を登る「水踰山岳会」のメンバーで、この日は午前中、京春線に乗り春川で降りて鳳儀山に登ったという。最年少会員のパク・ユギョンさん(62)は、「電車に乗って1時間ほどで春川に着いたので、首都圏近郊のように近い気がする」と語った。

春川=ソン・ウォンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る