京春線、乗客の40%が高齢者(上)

きょうは竝川のスンデと牙山温泉、あすは春川タッカルビとマッククス…

 「あちらは『春川明洞』にあるタッカルビ(鶏肉のトウガラシみそ煮込み)の店に行くそうだけど、こっちもそうしないかい?」

 「春川の泉田っていう所にマッククス(タレであえためん)のおいしい店が多いそうだが、行ってみるかい?」

 友達の話を聞いたキム・ビョンスさん(71)は、「タッカルビやマッククスは食べたことがあるから、今度はワカサギにしようか? 活きのいいワカサギのしっぽをつかんで、チョジャン(酢みそ)に付けて食べるとおいしいよ」と舌なめずりした。顔にはシミがあり、頭は白髪交じりだが、電車に乗ったお年寄りたちはまるで遠足に行く子供たちのように楽しそうな笑顔を浮かべていた。この一行は湖の近くでメウンタン(魚のあらの辛味スープ)を食べることになり、春川駅で下車した。

 12日午前、ソウル市内の最高気温は氷点下4度と厳しい寒さに見舞われたが、上鳳駅(ソウル市中浪区)では、京春線の各車両に10-20人が並ぶほど混雑していた。京春線はソウル市内と江原道春川市の春川駅を結ぶ路線だ。この日、地元の幼なじみ4人と電車に乗ったキム・ビョンスさんは、「小学校に入る前、ソウル市鍾路区通仁洞に住んでいたときから親しい幼なじみ10人くらいと1カ月に1回会う。時間が合えば気分転換を兼ねて、遠出することもある」と教えてくれた。キムさんは一人でも電車に乗り、忠清南道牙山市で温泉に入り、天安市まで竝川名物のスンデ(ブタの腸詰め)を食べに行ったこともあったそうだが、「京春線が開通し、牙山や天安のように春川にも行きやすくなった」と語った。

12日午後、江原道春川市中央路1街の通称「明洞通り」にあるタッカルビ屋。タッカルビとマッククスを食べながら、酒の杯を交わす「水踰山岳会」のメンバーたち。彼らはこの日午前中、ソウルから京春線に乗り春川市内にある鳳儀山に登った。/写真=ソン・ウォンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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