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ブログで「容疑者の実家」とウソ 小学校講師を書類送検 アフィリ収入増の「ネタに」

産経新聞 1月13日(木)20時21分配信

 札幌市で昨年8月、女性2人が相次いで車にはねられ、1人が死亡した事件に絡み、インターネット上のブログで無関係の不動産会社について「容疑者の実家」という虚偽の書き込みをしたとして、北海道警江別署は13日、信用毀損の疑いで、静岡県富士市、同市立小学校講師の男(34)を書類送検した。

 同署によると、男は自分のブログにネット広告を掲載し、広告主側からネットショッピングや換金に使えるポイントを“収入”として得る「アフィリエイト」と呼ばれるシステムを利用。動機について「ブログへのアクセス数を増やし、ポイントを多く得たかった。社会的に注目を集めた事件で、ネタになると思った」と説明している。

 書類送検の容疑は事件2日後の昨年8月25日、自宅のパソコンでブログを開設した上で、逮捕された外山硬基被告(24)=殺人などの罪で起訴=と、無関係の「外山不動産」(北海道江別市)を名指しして、「親は江別で外山不動産経営です」などと虚偽の書き込みを行い、同社の信用を毀損させ、業務を妨害したとしている。

 同署によると、男は約1000のブログを開設しており、ネット広告の掲載を通じて毎月10万〜20万円相当のポイントを得ていた。ネット掲示板「2ちゃんねる」で「外山不動産が実家か」という書き込みを見つけ、自分のブログに書き込むことを思いついたという。

 同署は「2ちゃんねる」へ書き込んだ人物も特定したが、書き込みが疑問形だったことなどから、信用毀損罪が成立しないと判断、立件を見送った。

 これらの書き込みの後、同社には問い合わせや抗議の電話が殺到。同社は取引先への釈明にも追われ、約2百万円を使って折り込み広告を作成した。

 同社の外山美喜雄社長(60)は「軽い気持ちでデタラメなことを書いたことは許せない。謝罪してほしい」と話している。

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最終更新:1月14日(金)10時28分

産経新聞

 

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