「脅迫あれば対応」上海総領事館員自殺で官房長官 (読売新聞
2005/12/27)
中国当局が脅迫か…
上海総領事館員の首吊り自殺 (ZAKZAK 2005/12/27)
「脅迫あれば対応」上海総領事館員自殺で官房長官 (読売新聞 2005/12/27)
安倍官房長官は27日午前の閣議後の記者会見で、 在上海日本総領事館の男性館員が中国側から情報提供を強要されて自殺したとされる問題について、「館員が死亡したことは事実だが、 遺族の強い意向でコメントは控える」と述べた。
安倍長官は同時に、「一般論として、 接受国は領事の身体の自由、尊厳に対するいかなる侵害も防止するため、適当な措置を取ることが期待されている。 脅迫や不正な圧力はあってはならず、発生する場合には、相手国への抗議を含め、適切な対応を取る」と語った。
中国当局が脅迫か… 上海総領事館員の首吊り自殺 (ZAKZAK 2005/12/27)
ホステス使い色仕掛け
上海日本総領事館の領事(46) =当時=が中国当局が用意した色仕掛けにハメられ、昨年5月に自殺していたことが分かった。27日発売の週刊文春によると、 亡くなった領事は外務省と領事館の暗号通信を担当。領事の自殺は暗号解読をねらった中国当局の執拗(しつよう)な恫喝(どうかつ) が原因だったとみられ、中国政府の外交官に対する非道な工作活動に波紋が広がるのは必至だ。
週刊文春によると、 領事は昨年5月6日午前4時ごろ、上海総領事館の宿直室で首をつって自殺した。領事は旧国鉄出身で、分割民営化後に外務省に入省した。米・ アラスカのアンカレジやロシアに勤務した後、平成14年3月に上海総領事館に単身赴任した。
赴任後、領事は同僚に連れられ、 外国企業が多く集まる虹橋地区にあるカラオケクラブに足を踏み入れる。そして、1人のホステスに魅せられ、足しげく出入りするようになった。
クラブは事実上、個室で、ホステスが“接待” してくれる。そのうち、ホステスは中国当局に摘発され、取り調べで上客だった日本人の名を供述するよう強要された。
供述の中に領事の名前があることに目を付けた当局は、15年6月、 このホステスを利用して情報機関に所属する工作員の男に領事を接触させた。
当初、 工作員は機密レベルの低い情報提供を要求。領事は昨年4月に外務省へ転属願を提出し、ロシアの総領事館に転勤が決まったが、工作員の男は、 ホステスとの関係を「領事館だけでなく、本国にバラす」「(女性との)関係はわが国の犯罪に該当する」と何度も脅迫した。同年5月に入り、 工作員の脅迫はエスカレートし、転勤先のロシアの情報も提供するよう迫られた。
きまじめだった領事は工作員と深い付き合いとなってしまったことに責任を感じ、総領事や妻、 同僚に計5通の遺書を残して自殺。総領事あての遺書には「自分はどうしても国を売ることはできない」などと記されていたという。
領事は外務省と総領事館の衛星通信や情報伝達を担当する「電信官」で、総領事しか知らない国家機密も把握。 特に衛星通信に使われる極めて複雑な暗号の解読方法を熟知していた。
中国当局はこの暗号に強い関心を示し、 領事が転勤と決まるや何とかして暗号の解読を引き出そうと、強い圧力をかけたものとみられる。
冷戦さながらの色仕掛けによる諜報 (ちょうほう)戦。外務省は、国を守ろうと“殉職”した職員について事実関係を一切、公表していない。
非合法活動を任務とする工作員に一般論は通用しません。
適切な対応とは、
スパイ防止法の制定とCIAやMI6と同じような非合法任務をもこなす諜報機関の育成しかありません。
これが脅威でないなら何だと思わされる内容ですね。
スパイ活動の防止抑制に、実際に強力に効力のある法整備が足りないというのは、独立国として不可解なものですね。
ただ、「国を売ることは出来ない」と、外務省職員、また日本人として、最後の一線を越えず踏みとどまったことに対しては、惜しみない賞賛を送り、ご冥福を祈りたいと思います。
その場限りの抗議ではない、日本国民の利益=国益全体を熟慮した対策が講じられるべきで、シナとの断交も辞さない覚悟が必要です、亦、国内でもスパイ防止法の制定を急ぐべきだと痛切に感じました。
領事の死を無駄にするな。
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