処女作です。がんばって書いていこうと思うので生温かい目で見守って頂けると幸いです。
精神面は強い方ではないので感想はお手柔らかにお願いいたします。
もしかしたらいきなり止まるかもしれませんが、その時は「ああ、こいつには無理だったんだな」とお思いください。
では本編をどうぞ。
衛宮士郎は追い詰められていた。
咄嗟に逃げ込んだ土蔵の中に、蒼い死神が足を踏み入れる。
「悪いな、坊主。見られたからにゃ確実に死んでもらうしかねぇんだ」
冗談のつもりなどさらさらないのだろう、現に先ほど自分は確かにこの男に殺されたのだから。
自分は、ここで終わるのか。
十年前、養父に救われた命。
ついさっき、顔もわからない誰かに救われた命。
死ねない。死ねるわけがない。自分はまだ何も成していない。自分はまだ誰も救えていない。
「もしかしたら、お前が7人目だったのかもな」
そう呟き、紅い槍を構える男。そのとき、土蔵の床に刻まれていた術式が光を放った。
「これは―――召喚だと!? まさか本当に7人目だったか!?」
驚愕する男に向かって光の中から『何か』が飛びかかる。
「くっ!」
男は『何か』を槍で弾き、跳躍とは思いがたいスピードで土蔵の外へ後退する。
士郎は一連の流れを茫然と眺めていた。
光から出てきた『何か』は人の姿をしていた。背丈は自分と同じか、少し低いくらいだろうか。
それは少女だった。純白のドレスを纏い、その上に漆黒のマントを身に着けていた。だが、何よりも目を引くのはその双眸。
鮮血よりもなお紅いだろうその眼光は、ただ見つめられるだけでも威圧感を与えている。
少女は士郎の姿を認めると、二ヤリと口元を歪ませ言葉を発した。
「初めまして。貴方が私のご主人様(マスター)……で、いいのかな?」
そんな訳で我らが聖魔王陛下が参戦なさいました。
ええチートです。公式です。ステータスどぞ。
【CLASS】ファイター
【マスター】衛宮 士郎
【真名】名護屋河 鈴蘭
【性別】女性
【身長】163cm(という設定)
【体重】血で汚れていて読めない
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B 耐久A+ 敏捷B+ 魔力A++ 幸運A 宝具EX
【クラス別スキル】
勇猛:B
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師では鈴蘭に傷をつけられない。
【固有スキル】
黄金律(偽):A
他人から金品を巻き上げる能力。
国家予算だろうが思いのまま。
カリスマ:EX
神々すら魅了する求心力。
ただしあくまで人間としての魅力であって女性としての魅力ではない。
本流:B
とある神を殺す為に受け継がれてきた浄化の業火。
正統後継者ではないため十全には使えないが、神性を持つものにとっては十分脅威的と言える。
【宝具】
『魔王の見えざる手(タキオン)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:5~99 最大捕捉:1000人
籠手型の宝具。手の甲の部分にはクーガーの形見であるエーテル結晶を追加武装として備えられている。
拳に魔力を籠め、強力無比な一撃を叩きこむ「拳打」。射線上の一切を粉砕する衝撃波を放つ。
『神殺す見えざる手(アぺイロン)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
『魔王の見えざる手(タキオン)』のエーテル結晶をオーバーロードさせ、自らの魔力へと変換。
光の速度を超越し、時間を遡り相手を撃ち抜く「魔法」の領域にある宝具。
フラガラックと同じく相討ちの運命を殺す。
対魔力と耐久高くね?という気もしますが鈴蘭が身につけている聖魔王の衣装には神殿教団が金にモノを言わせてこれでもかとばかりに魔導皮膜を張ってやがるのでこの数値で。
セイバーと呼ぶには得物がちっさ過ぎるんじゃないかなと思いイレギュラークラスになって頂きました。もともと鈴蘭のじゃないし。
鈴蘭はたぁくん狙いだと思ったんだけどなー
ああ、挑戦的な笑みを浮かべながら翔香さんと睨み合う鈴蘭が見たい