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2006/09/15

麻原も植草も「おれは無実だ」

 9月14日(木)麻原彰晃=松本智津夫被告に振り回された一日。最高裁の決定が出て、死刑判決が確定するとすべてのマスコミが思い込んでいた。週刊誌の予定原稿を書く。「ザ•ワイド」も決定がある場合、ない場合と番組進行には8パターンが予定されていた。弁護団にもまったく情報は入ってこない。いくつかのマスコミに問い合わせてもわからないという。最初は午後3時すぎだという噂があったが、何事もなく番組は終る。フジテレビの「スーパーニュース」から連絡があり、決定は午後5時前後だという。そうなれば電話でコメントを語れというが、本当に決定があるのかどうか。不明のまま待機することもできない。予定コメントを録音したいというので表参道のジムのラウンジで裁判の意味を語った。泳いでいても気になったが、結局最高裁の決定はなかった。なぜマスコミが「今日決定アリ」と判断したかといえば、NHKが「今週中」と報じたことが根拠となった。15日には紀子さんが退院する。皇室の慶事がある日に「死刑確定」を公表することはない。ならば「今日しかない」という判断であった。「読売新聞」は9月10日の朝刊1面で、控訴棄却後に「おれは無実」と語ったから訴訟能力があると判断されただろうとスクープした。訴訟能力があれば弁護団が期限までに控訴趣意書を出さなかったから控訴を棄却した東京高裁の判断は正しかったということになる。ところが東京拘置所の記録はそう単純なものでもない。素直に読めば意思の疎通はできていないのだ。松本智津夫が語ったとされる発言は本当に「あった」ことなのだろうか。誰も検証できない。

 「ザ•ワイド」で急きょ入ったのは「教祖の裁判」ではなく植草一秀教授が痴漢で逮捕されたというニュースだった。「やっぱりな」と思ったのは、2年前の逮捕時に、警視庁某幹部が「いずれやりますよ」と語っていたからだ。のぞきにしても痴漢にしても、はじめて実行したときにたまたま現行犯逮捕される例は少ないという。逮捕されるほどの人物は、必ずそれまでの行為がある。大きな事故が起きるまでには目に見えない小さな事故や危うい情況が数多くあるという法則と同じだ。難しいのは冤罪があることだ。しかし今回の逮捕は17歳の女子高生のスカートの中に手を入れたことによる現行犯逮捕。「酔っていたので覚えていない」と言い訳をしても前回のように「冤罪だ」とは主張できない。実家に戻った妻子の苦悩は抑止にならなかった。これは病気だ。赤坂でプロデュースハウス都の中村一好さんと飲みながら打ち合わせ。23日に東京堂書店で行う都はるみトークショーは満席打ち止めとなった。定員80に対して申し込みが100人を超えたのは2日前。佐野衛店長は「120人で締め切ります」と言っていた。会場に入れない人たちでも『メッセージ』にサインを希望するならば、それは受け入れるそうだ。『歌屋 都はるみ』(文春文庫)は絶版になったまま。その増補改訂版にそろそろ取りかからなければならない。文庫が出てから都はるみさんに会ったときどきにメモを取っていたので、それを生かすことも必要だが、新たな項目も付け加える必要がある。日本酒に酔い、気がつけば深夜。

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