広島市は14日、南区のマツダスタジアムの隣接地に建設する集客施設「広島ボールパークタウン」の新たな概略基本計画を公表した。開発事業者の三井不動産(東京)は、球場東側を先行整備する方針。大型商業施設を核テナントとして誘致し、2012年12月のオープンを予定する。残る西側には17年春にアミューズメント施設などの開業を目指す。
集客施設は11年3月までに全面オープンの予定だったが、三井が09年2月、不況を理由に用地取得を延期した。三井は昨年10月に新たな計画を提出。今回、市がそれに同意してようやく動きだす。核テナントの具体名は公表されていないが、関係者によると、三井は米国系の「コストコホールセール」の誘致を市に伝えた。
総事業費は約160億円。このうち約50億円は、市土地開発公社が所有する用地取得費となる。計画では、東側2・6ヘクタールには当初予定したアミューズメント施設に代わり、大型商業施設を配置。3階建てのスポーツクラブ(延べ床面積約4千平方メートル)、15階建て程度の分譲マンション(40〜50戸)も誘致する。
西側1・8ヘクタールは、大型スポーツ用品店、ホテル、賃貸住宅などで構成する。球場との相乗効果を図る「にぎわい施設」というボールパークタウン構想を生かすため、東側で断念したアミューズメント施設の誘致を目指す。
|