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日本ハムの新人合同自主トレが12日、千葉・鎌ケ谷市のファイターズタウンで始まった。ファン2500人、報道陣230人が集まる中、ドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)=早大=は観客に手を振るなど“プロ仕様”のパフォーマンスを披露した。周囲に愛想を振りまくことを禁じられた学生時代には見られなかった姿。さっそく球団の経営理念「ファンサービス・ファースト」を実践した。
“プロ野球選手・斎藤佑樹”の誕生を象徴するシーンだった。新人合同自主トレ初日。練習中の斎藤に、鎌ケ谷スタジアムのスタンドから「佑ちゃ~ん!」と声援が飛んだ。声の主は近所の道野辺保育園の年長児31人。斎藤は照れ笑いを浮かべ、右手を振って歓声に応じた。何気ない一幕だが、早大時代には絶対に考えられない光景でもあった。
「早稲田の伝統もありましたし、早稲田としての態度もありましたから。プロとしては、ファンサービスもこれからやっていかないと、いけないかなと思います」。斎藤が話す通り、早大の部訓の一つに「質素剛健」がある。一度グラウンドに足を踏み入れ、練習が始まれば、客席に反応するなどあってはならない。ましてや斎藤は早大野球部第100代主将。自ら手本となって、部訓を貫く立場にいた。
だが、舞台は変わった。朝食を終えた斎藤ら新人6人はグラウンドに出る前、球団経営方針について30分、講義を受けた。大渕スカウトディレクターは力説した。「経営理念は『ファンサービス・ファースト』。何事もファン第一に考えていこう」。早速、実践した。
フィーバーは過熱するばかりだ。斎藤を一目見ようと早朝から2500人のファンが球場を取り囲んだ。報道陣は入寮時よりも増え、230人に。テレビカメラは40台。それでもペースを乱されない。12日の各紙1面を飾ったことにも「見ました。バンバン書かれてましたよね。うれしいです」と自然体だった。
待望のプロ初日。ランニングでは先頭に立って仲間を引っ張った。昨夜は新人同士で勇翔寮の風呂に入り、裸で結束した。ノックでは榎下への打球がイレギュラーし、右ほほを痛打するアクシデントがあったが、「かすっただけ」。リラックスして練習メニューをこなし、「気持ちよかった。徐々に(つらくなる)と思うんですが、(きょうは)楽でした」と素直な感想を口にした。ブルペン投球は1月中にも行う考え。焦るつもりはない。
世間からの注目は、すべてプラスの力に変える。「これだけたくさんの人が来てくれるのは、やっぱりプロなんだなと。感謝しながらやりたい」。ファンの笑顔だけを求め、新たな野球人生が幕を開けた。
(2011年1月13日06時05分 スポーツ報知)
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