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巫女名乗り架空投資募る 夢大陸社長を詐欺容疑で逮捕

2011年1月15日13時46分

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 福岡市早良区の投資コンサルタント会社「夢大陸」が、架空の投資話で全国の顧客から金をだまし取っていたとして、福岡県警は15日、同市中央区大濠2丁目、同社社長原千春容疑者(55)を詐欺容疑で逮捕した。社員ら数人についても同容疑で逮捕状を取っており、近く逮捕する。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者らによると、原容疑者は自らを「六本木ヒルズと福岡を行き来する巫女(みこ)」などと名乗り、顧客に外国債などの販売仲介を持ちかけ、同社の口座に現金を振り込ませていた疑いが持たれている。これまでに全国の数百人から50億円以上を集めていたとみられるが、県警は、大半を金融商品の購入に充てていなかったとみて、運用実態の解明を進める。

 原容疑者は、同社が運営していた同市内のコミュニティーFM「スタイルFM」=昨年10月に放送終了=の番組で「六本木の巫女」と称してパーソナリティーを務めたり、福岡や東京などで「お金の木」と題した金融セミナーを開いたりしていた。「円が紙くずになる」「日本の銀行がバタバタ倒れる」などと金融不安をあおり、顧客に外国債の販売あっせんなどをしていたという。

 県警は昨年4月、同社や関連会社を金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで家宅捜索。社長や社員らから任意で事情を聴いた。同社が実際には金融商品を購入していなかったと判断し、同5〜8月には詐欺容疑でも家宅捜索していた。

 同社は本社が入居していたビルからすでに退去しており、原容疑者は体調を崩したとして、昨年後半から入退院を繰り返していた。

 民間の信用調査会社などによると、同社は2001年に山口県下関市に設立され、ホームページ作成など請け負っていた。05年に福岡市に移転し、投資関連の業務を本格化させていたという。

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