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<2位>切断遺体に複数のあざ、暴行後に死亡か福岡市西区能古の能古島で発見された女性の遺体の一部には、複数のあざがあることが、捜査関係者らへの取材で分かった。福岡県警西署の捜査本部は、女性が暴行を受けた後に死亡し、切断された疑いがあるとみている。 捜査関係者や遺体を見つけた人によると、遺体は、へそ下から足の付け根までの部分で、500円硬貨ほどの大きさのあざが3〜5か所あった。殴られた跡のように青紫色になっていたという。遺体は20〜40歳代とみられ、死後、数日〜数週間以内とみられる。へそ下の部分と両足の付け根部分の計3か所が、鋭利な刃物で切断されていた。 遺体は15日午後、博多湾に浮かぶ能古島の北東部にある海水浴場で見つかった。砂浜に打ち上げられており、捜査本部は、博多湾の潮流で漂着したとみて、16日朝から約70人態勢で島の外周部を捜索。見つかっていない頭部や胸部などの発見を急いでいる。 地元漁師によると、島付近の潮流は、満潮時には島北側の外海から博多湾に流れ込み、干潮時は逆に外海に流れ出る。 遺体発見時は干潮で、強い南風が吹いていた。現場の海水浴場への漂流物は、対岸の同市早良区百道浜方向から流れて来ることが多いという。(2010年3月16日) ◇その後の経過能古島で発見の女性遺体、不明の32歳会社員と判明 福岡市西区能古の能古島の海水浴場で15日に発見された女性の切断遺体は、福岡市博多区堅粕5、会社員 発表によると、諸賀さんは一人暮らしで、5日午後7時頃、勤務先の同県筑紫野市の医薬品卸会社を1人で退社。6日のゴルフコンペに参加する予定だったが、集合時間になっても姿を見せなかった。上司がアパートを訪ねたところ不在で、携帯電話もつながらなくなっていたという。 家族が7日、県警に捜索願を提出。捜査員が室内を調べたところ、玄関ドアは施錠され、部屋には財布が残されていた。室内は荒らされていなかったが、ベランダの窓ガラスが割れていた。 関係者によると、諸賀さんのアパートの入り口や通路で3日頃、男女が1時間以上にわたって言い争っていた。男は「恐れるものがないくらい好きだ」「お前を殺すこともできる」「警察に捕まっても恐れることはない」と大声でどなっていたという。 遺体はへそ下から両足の付け根までの部分で、500円硬貨ほどの大きさのあざが2か所あった。司法解剖の結果、死後1週間〜10日とみられ、DNA鑑定で諸賀さんと判明した。 頭部や胸部、手足は16日の捜索では見つからなかった。(2010年3月17日) ◇ 切断遺体事件に懸賞金、警官ら情報提供呼びかける福岡市博多区の会社員諸賀礼子さん(当時32歳)の切断遺体が博多湾で見つかった事件について、警察庁が「公費懸賞金制度」の対象事件に指定したことを受け、博多署員らが9日、JR博多駅などで通勤途中の会社員らに情報提供を呼びかけるチラシを配った。 同制度では、犯人逮捕につながった情報の提供者に最高で原則300万円が支払われる。実施期間は15日から1年。 同署員ら約70人が同駅や諸賀さんの自宅があった同区堅粕で、諸賀さんの顔写真や懸賞金の説明などが書かれたチラシ約4000枚を配布した。 堀川国弘・同署刑事管理官は「事件の早期解決に向け、わずかな情報でも連絡してほしい」と強調。通勤途中の会社員女性(60)は「恐ろしい事件で、早く犯人が見つかってほしい」と険しい表情で話していた。 情報提供は同署捜査本部(092・412・0110)へ。(2010年12月10日) (2010年12月22日 読売新聞)
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