東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 1月14日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

<彩の国 まつりごと>枝野氏の官房長官内定 「統一選への追い風に」

2011年1月14日

枝野氏の地元事務所には、官房長官内定の報道を受けて支持者から花が届いた=さいたま市で

写真

 民主党幹事長代理で元党県連代表の枝野幸男氏=衆院埼玉5区選出=が13日、内閣官房長官に就任することが内定した。一昨年の政権交代後に行政刷新担当相と党幹事長を務め、今度は菅直人内閣の“顔”になる枝野氏。党の支持率が低迷する中、4月の統一地方選を控えた民主議員からは、「少しでも追い風が吹けば」との声が上がった。 (杉本慶一、前田朋子)

 さいたま市大宮区の枝野氏の事務所には十三日、官房長官の就任内定を祝う花が支持者から届けられた。「おめでとう」との電話も相次ぐ中、秘書の三吉弘人さんは「本人から連絡はないが、正式に決まればありがたい」と静かに喜びを語った。

 民主県連の高山智司幹事長は「『内定』は報道でしか聞いていないが、久しぶりに明るいニュース。官房長官のお膝元として、統一選はより負けられなくなる」と力を込めた。

 民主議員には歓迎ムードが広がったが、「支持率は一気に回復しないだろう」(さいたま市議)、「追い風を期待したいが、有権者の目は相当厳しい」(県議)と冷静な声も。

 民主を支援する連合埼玉の関係者は「統一選に向けて士気は高まるだろう。ただ、有権者の評価は、枝野さんらが今後の通常国会をどう乗り切るかで決まる」と話した。

 一方、民主が一昨年の衆院選マニフェストで掲げた八ッ場(やんば)ダム建設中止をめぐり、建設推進派の民主県議の一人は「枝野さんは建設中止の立場。官房長官としても同じ考えなら、期待しない」と話した。

 野党からは「統一選への影響は少ない」との声が相次いだ。自民党県連の新藤義孝会長は「誰が官房長官になっても、民主党の実務遂行能力のなさは変わらない。(内閣改造は)小手先だけの話だと、有権者も見透かしている」と述べた。

 

この記事を印刷する





おすすめサイト

ads by adingo