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【社会】

「新味ない」評価辛口 内閣改造で東海の関係者

2011年1月14日 16時26分

 「看板」の掛け替えは政権浮揚につながるか。支持率の低迷や党内外の難局にあえぐ菅直人首相が14日、踏み切った内閣再改造。東海地方は愛知県知事選など「トリプル投票」(2月6日)が目前に迫り、春は統一地方選が控える。菅首相を支える民主党議員からは評価の声が出たが、野党や一部の民主党関係者からは「代わり映えしない」と辛口の評価が噴き出した。

 「適材適所の“仕事人内閣”だ」。民主党三重県連の芝博一代表は、たちあがれ日本の与謝野馨共同代表(離党)を経済財政担当相に一本釣りした人事に触れて評価。三重県知事選と同県議選が行われる4月の統一地方選への影響についても「(風が)良い方向に向くのではないか」と期待をにじませた。

 だが、同じ身内でも、13日の党大会に出席した民主党愛知県連の杉岡和明幹事長は「民主党が変わるのか、という党内外の期待に応えてない」とぶぜん。各地の地方選で党の惨敗が続く中で、20日告示の知事選を迎える。「民主が反転攻勢をかけうる唯一のチャンスだった。もう少し意識して挙党一致で政策に取り組むメッセージを込め、有権者にアピールしてほしかった」と語った。

 民主党岐阜県連の渡辺嘉山幹事長は「期待は当然大きい」と話しつつ、「むしろ菅首相の今後が大事。(統一地方選までの)2、3カ月で党内をまとめ、協力態勢をとって政策を進めてほしい」と厳しく注文した。

 自民党愛知県連の長坂康正幹事長は「枝ぶりを変えても、民主政権の根っこは腐っている。すぐに国会審議の場でメッキがはがれる」とばっさり。与謝野氏の入閣は「能力のある方だけに一本釣りに応じたのは残念」と話した。

 公明党岐阜県本部の岩花正樹代表は「なぜ与謝野さんなのか国民に説明もなく、何でもあり。党内のゴタゴタを国民に押しつけている」と反発。共産党三重県委員会副委員長の萩原量吉県議は「自民党政治に怒りを感じていた有権者が民主党政治にも落胆している。政権の先行きは見えている」と指摘。消費税率増に積極的とされる与謝野氏の入閣を「庶民大増税を進める意図だ」と分析した。

(中日新聞)

 

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