「全体の顔ぶれを見渡すと、老壮青のバランスが取れ、それぞれの持ち味を生かせる布陣になっているのでないか」
枝野幸男幹事長代理(46)は14日午後、菅直人首相(64)が断行した内閣改造の閣僚名簿発表会見でこう強調したが、表情は険しいままだった。それもそのはず、同じ会見で「首相から(官房長官の)指名をいただき、躊躇するところがないかといわれれば、若干ためらいと戸惑いが正直なところ」と“嫌々就任”を白状してしまったからだ。
本心は泥船の菅首相と心中するのが嫌なのか。枝野氏の言葉に見え隠れするように、今回は菅首相が「最強の布陣」と息巻いたのとは裏腹に、「問題閣僚を取り除き、年寄りと仲間うちで補強しただけの改造に終わった」(民主党関係者)。
一方、国対委員長就任を邪魔された仙谷由人官房長官(64)は、官邸を後にする際、記者団に「こんなに嬉しそうに出ていく人は珍しいんじゃないか」と終始笑顔をみせた。それもそのはず、政府と党の中枢に、遠隔操作ができる子分を送り込むことに成功したからだ。
自らの後任には枝野幸男幹事長代理(46)、国対委員長には安住淳防衛副大臣(48)と、それぞれ子飼いが就任。影で内閣と党を支配する「闇将軍」体制が完成しそうだ。