知る×つながる=動きだす カナロコ 神奈川発コミュニティーサイト

ログイン

新規登録

  • お問い合わせ
  • たびたびある質問
  • サイトマップ

菅再改造内閣:近づく春の審判、県内の民主地方議員ら期待と落胆が交錯/神奈川

2011年1月15日

 ソーシャルブックマーク  (ソーシャルブックマークとは)

この記事のコメントを見る

文字サイズ:
 荒波に向け船出した菅再改造内閣。統一地方選を4月に控えた県内の民主党地方議員や新人の候補予定者には、期待と落胆が交錯した。菅直人首相が「危機を突破する第一歩」として打ち出した新たな顔ぶれで、色あせた政権交代への期待感を再燃できるのか―。不安を抱えたまま、政権与党として真価が問われる春の審判が近づく。

■リセット効果期待

 ベテランの川崎市議は「人心一新とはいえないが、党外から与謝野馨氏を起用するなど斬新な人事。国民から『変わったな』と思われるとうれしい」と「リセット効果」を期待。自身の選挙についても「願望が入っているが、いい影響が出ると思う」と話した。

 県議の一人も「問責を受けた閣僚を外して予算審議が順調に進めば国民意識が前向きになり、大逆風は少しは収まるのではないか。順風までは達しないが…」と期待をにじませた。

■新たな火種心配

 しかし一方で、「親小沢」を表明する県議は「まったく代わり映えせず、風向きが変わるとは思えない」とばっさり。脱小沢路線の継承には、「小沢さんを外せば世論は動くが、小沢不在の民主党は誰にも相手にされない。まさに八方ふさがりだ」と嘆く。

 与謝野氏の「一本釣り」についても、相模原市議選に出馬する新人は「納得できない」。「党内には、小沢元代表を支持するグループをはじめ、有能な人材がいるのに」と不満を隠さない。

 党中央の対立が党への逆風を強めてきた側面もあるだけに、現職の同市議は「一本釣りが党内抗争の新たな火種になる恐れもある」と心配する。

 若手川崎市議の一人は、改造内閣の顔ぶれに「たらい回し的な感は否めない」と冷ややか。自らの選挙への影響について「選挙対策という意味では、もっと若い人材を登用してほしかった」と漏らす。

 菅再改造内閣が取り組む政策は4月の選挙にどう影響するのか―。

■増税シフト影響?

 重鎮の横浜市議は「海江田(万里)さんはTPP(環太平洋連携協定)推進派。参加となれば地方農業へのダメージは大きい。政権交代を機に民主を応援してくれるようになった農協など、業界団体の票が離れるのでは」と分析。さらに増税論者とされる与謝野氏の起用にも「いま一番重要なのは景気回復。与謝野氏の下で消費増税議論が先行してしまうと、国民感情的によくない」と表情を曇らせた。

 横浜市議選に出馬する新人は自らに言い聞かせるように言った。「覚悟を決めて出馬する。どんな逆風でもしっかり戦うという姿勢が民主には足りなかった。支持率に一喜一憂しない」

神奈川新聞の関連記事


この記事へのコメント

この記事へコメントする

コメントを投稿するにはログインが必要です。

神奈川新聞購読のお申し込み

神奈川新聞 1週間無料お試し

企画特集【PR】

  • 広告のご案内
  • 神奈川新聞の本のご購入とご紹介
  • Good Job
  • フォトサービス
  • カナロコ碁会所
  • 「おはようパズル」へ投稿
  • 「おはようパズルお正月特別版」へ応募
  • 神奈川新聞への情報提供と取材依頼
  • 「自由の声:への投稿
  • 会社概要
  • 採用情報
  • 日本新聞協会
  • Happy News