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菅再改造内閣発足 浮揚?不用? 各党のまなざし 宮城県
菅再改造内閣が発足した14日、宮城県内各党は批判と期待のまなざしを向けた。菅直人首相が「最強の態勢」と語った新たな布陣。民主党は崖っぷちからの政権浮揚に望みを託す。対する野党は「理念がない寄せ集め」「政権維持が目的」と批判して民主党を包囲する。4月の統一地方選を目前に、つばぜり合いが激しさを増した。 民主党県連幹事長の郡和子衆院議員(宮城1区)は「政策の方向性は間違っていない。首相が指導力を発揮すれば政権は立ち直る」と反転攻勢をうかがう。経済財政相に与謝野馨氏が起用されたことについては「財政再建路線を掲げる人が中に入って議論するのはいいこと」と語った。 野党側は、支持率低迷と党内の混乱にあえぐ民主党を追い込もうと、批判を強めた。 自民党県連の須田善明幹事長は「マイナーチェンジにとどまり、何を狙った顔ぶれなのか全く見えない。政権維持が目的なのは明白。有権者は、民主党のご都合主義をしっかりと見ている」と言い切った。 公明党県本部の石橋信勝代表も「党内抗争に明け暮れ、そもそも政権の体をなしていない。多少布陣を変えたところで、国民の失望感は解消されない。国民に目を向けた政権運営をすべきだ」と指摘する。 共産党県委員会の五島平書記長は「通常国会を乗り切りたいだけの改造」と評した。与謝野氏の起用には「消費税増税の道を進もうとしているこの内閣では、国民の理解を得られない」と見透かすように言った。 新年度予算案の国会審議を控え、再改造内閣はすぐに正念場を迎えそうだ。社民党県連の岸田清実幹事長は「国会対策用の内閣。哲学、理念に基づいた改造ではない。政権浮揚のためにしゃかりきになっている」と切り捨てた。 みんなの党県支部の菊地文博支部長は「与謝野氏の起用で、官僚主導の増税路線がはっきりとした。民主党政権の化けの皮がはがれた今、政権浮揚など望めるはずもない。国民は受け入れない」と突き放した。
2011年01月15日土曜日
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