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【福井】

かるた名人戦「無心で臨む」 越前市出身の川崎さんが意欲

2011年1月5日

「福井のかるたの強さを証明する」と意気込む川崎文義さん=福井市高木1の県かるた協会本部で

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 小倉百人一首競技かるたの日本一を懸けた「名人位決定戦」(8日、大津市・近江神宮)に、越前市出身で立命館大4年の川崎文義さん(22)が挑戦者として出場する。県勢としては約30年前の初挑戦から数えて5人目。悲願の名人位奪取を目指し、12連覇中の西郷直樹名人(32)=東京=に挑む。

 川崎さんが競技かるたを始めたのは、小学1年の時。早くから注目され、県かるた協会の栗原績(いさお)会長(63)は「音をとらえる速さがずばぬけていた。将来の名人になれる器と思った」と振り返る。

 中学1年という異例の早さでA級(4段以上)に昇格。大学王者の立命館大に推薦で入学し、1学年下の現クイーン、楠木早紀さん(21)らと切磋琢磨(せっさたくま)し、昨年11月に初めて挑戦権を得た。

 県勢で初めて名人位決定戦に挑んだのは栗原会長。昨年も越前市京町の会社員三好輝明さん(27)が出場し、あと1枚まで追い詰めたが、逆転負けした。

 福井はクイーンも輩出した全国有数のかるた強豪県だが、名人位は逃し続けてきた最後のタイトル。栗原会長は「名人も30代になり、聴力に衰えが感じられる。川崎君なら必ずやってくれる」とエールを送っている。

 川崎さんは「名人との対戦は今からワクワクする。雰囲気にのまれず、無心で臨むつもり」と意欲を燃やしている。

 (藤共生)

 

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