フェリーおき(七類〜隠岐諸島) 【隠岐汽船株式会社】 評価:★★ |
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ここでも新造船は予想通りの合理化船・・・ | |||||||||||||||||||
フェリーおき(七類港) |
平成16年4月に就航したばかりの隠岐汽船最新鋭のフェリー。基本的には七類を9時に出港して島後・島後の順に経由して七類に戻る便に就航しているが、季節によっては変更もある。離島航路ながら個室もある快適なフェリーを就航させる隠岐汽船なので期待して乗船したのだが、船内の構造は既存船とほぼ同じで、軽食堂が廃止されてサービスが省力化されているので少々がっかりした。 平成16年就航。総トン数2300トン。 (利用時期:平成16年9月) |
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Cabin〜船室は快適か? | |||||||||||||||||||
「特別室」はツインタイプの洋室と畳敷きの和室の2種類があり船首に位置している。 「特 等」は2人用洋室で、テレビ・ソファー・インターホン・ロッカーの設備があり、スリッパが備わる。ベッド幅は80cmで寝具はシーツ付きの毛布だが交換されていないものだった。放送音量の調節はできず、空調は天井のつまみを回すタイプとなる。ベッドを2つ並べたツインタイプではなく、部屋の幅を狭くして窓の付いた個室を多くとろうとした苦肉の策とみえ、ソファー、テレビの位置のバランスが悪くて使い勝手が悪い。しかし、この航路に対しては十分に立派な個室なのでお勧めできる。他に4人用和室(じゅうたん敷き)もある。 「1 等」は法定定員50人のじゅうたん敷きの和室が2室。(実際に何人まで売るのかは不明)禁煙と喫煙にわかれる。設備的にはあまり魅力はないが、相部屋にならずに占有できれば特等和室より広くていいかも? 「特2等」は2等と大差ない大部屋で、すいている事だけが2等との差か?毛布も有料で感じが悪い。解せないのが、にもかかわらず利用者がいるという事。 「2 等」はあまり広くない大部屋。ちょっと混雑するとすぐに溢れてしまいそう。 |
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Public Space〜営業施設・公室は充実しているか? | |||||||||||||||||||
従来の船にあった軽食堂は廃止されて「レストルーム」という椅子とテーブル・自販機があるフリースペースとなってしまった。(となりに2等のようなじゅうたん敷きの席がある。)自販機は飲み物のみでジュース120円、ビール(小)240円、ビール(大)300円となる。売店も含めて船内でカップラーメンの販売はなし。 「案内所」と「売店」は狭いエントランスホールに別々にある。売店は別業者のようで、おっさん達が何人もエントランスに常駐していた。売店では550円で弁当を販売。船内はほとんど禁煙なので、エントランスの一角にガラス張りで隔離された喫煙コーナーがあった。 シャワールームがトイレにあるが3分で200円もする。せっけん等の用意は一切なし。 船は小さいがなぜか「ゲームコーナー」もあった。 トイレは和・洋とも併設。冷水器と給湯器あり。 |
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Infomation〜船内案内・感想など | |||||||||||||||||||
運賃計算が例えば本土〜隠岐間は統一など、簡略化されているので乗船距離・時間に対して割安となる場合と割高になる場合がある。船にたくさん乗りたい人は長い区間を選んで乗るとお得?である。(普通の人の感覚なら時間がかかる方がロスなんだが・・・)ただし、直行便が並行する区間・便で、遠回りの便に乗ると不自然であるので、お勧めできない。 軽食堂が廃止されて自販機コーナーとして「レストルーム」が代わりに設けられたが、自販機に食事となるものはなく飲み物だけ。売店の弁当は復路は早々に売り切れていて食事に困るケースもあるかと思う。弁当は売れ残った場合のロスが大きいかと思うので、冷凍食品の自販機でもあれば、何とかしのげるかと思う。 1等と特2の毛布が有料というのは反対。2等より高い運賃を払ったのだから、毛布くらい無料にしてほしい。また2等も含めて、料金30円を自主的に箱に入れるのだが、客の良心にまかせるという不公平なシステムだと思う。金額は小さいかも知れないが、現行では正直者だけが馬鹿をみる。有料にするなら係員が代金と引き換えに渡すように徹底すべき。 島民往復券で乗船したら、復路の上等級差額(特別室を除く)が3割引となる特典があるそうだが、本土のよそ者には関係ないかな。 ターミナルや船内で流れる英語の放送が耳障りである。国際航路でもなく、地方の離島航路で、外国人は1人も乗っていないのに必要ないかと思う。観光客が多く乗船する高速船のみで良いのでは? 七類港はかなり不便な場所ではあるが、米子と松江から船便にあわせた連絡バスが運行されているので不自由はない。ちなみに米子からのバスは一般の路線バス仕様で、松江は高速バス仕様のものであった。 乗船券は今ではほとんど見られなくなった硬券風のもので少し驚いた。 |
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