こがね丸(直江津〜小木)
 【佐渡汽船株式会社】
 評価:★★
佐渡汽船最新の快適な離島航路!


            こがね丸(航海中)
佐渡汽船が運航する最新の船で通常は直江津〜小木航路に就航。船内はおけさ丸と類似しており、2時間強の航海時間とは思えない位に立派な船内である。夜行の航海はないのでジュウタン敷きの大部屋がメインだが、特等室は専用テラスが付いたホテル風の部屋となる。さらに最近から以前は販売しなかった貴賓室を「スイートルーム」として販売開始。平成16年4月からは1等運賃を値下げして特2等を廃止予定で、急に変化が激しくなった。

平成7年就航。総トン数9500(国際)トン。
(利用時期:平成16年1月)
 Cabin〜船室は快適か?
「特 等」はホテル風のツインルーム。専用テラス、テレビ、インターホン付き。スリッパ、茶器セット、紙おしぼり、船内案内冊子の用意がある。ベッドは2人分だが定員はなぜか4名。ベッド幅は1mで寝具は毛布。シーツ交換はあまりやっていない様子。専用テラスはいきなり外に出る構造ではなく、扉が2つあるので部屋の中に潮風が直接入らないように工夫されている。2等の約3倍の運賃だが、1等と大きく差を付ける快適性の部屋だと思う。

「1 等」はじゅうたん席と椅子席がある。じゅうたん席は2等を小さくしたような大部屋に、ゆったりとした間隔で枕と毛布をセットしている。椅子席はくつを脱いで部屋に入ってリクライニングシートに座るスタイル。どちらも乗船前に座席指定される。設備としては2等と大差なくメリットは閑散期とてもすいている事?

「特2等」は枕・毛布付き、座席指定の大部屋だが、平成16年4月から廃止される。
「2 等」は普通の大部屋で、毛布は有料で100円となる。

あと、「スイートルーム」を新発売したらしい?
※特等以外、船室内は禁煙。一部「禁酒室」の設定もある。
特  等 1 等(ジュウタン席) 1 等(椅子席)
 Public Space〜営業施設・公室は充実しているか?
公室はわずか2時間強の近距離航路ながら、供食施設があるので、快適な船旅を楽しめる。

「案内所」には常に蝶ネクタイのおっさんが常駐。周辺がロビーとして喫煙コーナーとなっていた。
船尾には「イベントプラザ」という椅子とテーブルが並び、ステージもあるイベントが開けそうな場所がある。(空調はきいていない。)

「売 店」は別会社の運営となるようで、季節や時間帯よっては営業しない便もある。品数は豊富で、おつまみと雑誌が充実。
「スナック」も別会社の運営のようで、売店同様に季節や時間帯よっては営業しない便もある。こちらもメニューは豊富で何を食べようか迷うほど。メニュー例:ラーメン500円、カレーライス540円など。
「自動販売機」はジュース120円、ビール(小)230円、(大)300円。カップめんの自販機あり。

「冷水器」あり。また、2等室の近くには100円の「コインロッカー」もある。
「トイレ」は和式・洋式とも併設されている。
エントランスホール イベントホール スナック
 Infomation〜船内案内・感想など
車両甲板(この会社は「車両置場?」と呼んでいるが、変なので車両甲板と書きます。)と客室をエスカレーターで結んでいるのだが、このエスカレーター、案内所のすぐ前につながっている。他のフェリーでは車両甲板から客室にあがると、妙な場所に突然出るような構造が多いのだが、本船のように案内所前のメインストリートに直結する構造はわかりやすいと思う。

客層について一言。季節や時間帯にもよるかと思うが、朝からビール!昼間から日本酒!のような感じのお客様が他の航路に比べてとても多いように感じる。宴会のできない「禁酒室」という設定がある理由が何となくわかったような気がした。

「スイートルーム」(旧 貴賓室)を片道15000円で新発売したそうだ。2名以上で利用可能という事らしい。2時間ちょっとの航海にふたりで3万円、どの位利用があるのかとても興味がある。(予想では年間数件では?)隣から出港する北海道行きのフェリーの安さを見習えって感じ。

就航している直江津航路では、平成16年からはジェットフォイルを廃止、カーフェリー便も大幅減便(冬季は1往復のみ等)となった。また、平成16年4月からは1等を値下げして特2等が廃止される予定で、営業方針に変化が多い。「1等」と言われても「?」と思うような九州商船の次に悪いくらいの1等なので、いっその事、1等を廃止して特2等に格下げしたほうが、等級の名称とイメージが一致すると思うが。

佐渡汽船のホームページが2月から新しくなり、各船の船内案内図を見ることができるのだが、肝心の配船表がない。船を選んで乗る乗客はほとんどいないとは思うが、直江津〜小木航路は僚船「こさど丸」と船内設備の格差が大きいので、配船表の掲載を希望する。

乗船券の様式が変更され、下船時の回収をやめたみたい。

もどる
トップページにもどる