第二十八共勝丸 (東京〜父島〜母島)
 【株式会社 共勝丸】
 ※本船は貨物船のため点数はつけません。
貨物船に便乗!もう一つの小笠原航路


        第二十八共勝丸(父島二見港)
一般に小笠原への交通機関といえば、「おがさわら丸」が唯一のように思われがちなのだが、実は貨物船でもひっそりと旅客を扱っており、乗船することができる。最近はインターネットや雑誌に紹介されることが多くなり、かなり有名になった。旅客船ではないので船体動揺をはじめ、さまざまな不便や制約があるものの、違った船旅が愉しめるかと思う。

平成5年就航。総トン数310トン。
(利用時期:平成18年2月)
 Cabin〜船室は快適か?
・客室は2段ベッドの4人部屋が2部屋ある。ドアを開けると両側がベッド、ベッド間の真ん中がじゅうたん敷きの小上がりで、窓側にテレビや冷蔵庫がある。
・テレビ、ビデオ、DVD、冷蔵庫、サンダル、ティッシュペーパーあり。ビデオテープや古雑誌などが置かれている。また、共勝丸の公式HPにある船内案内と同じ内容の冊子があった。
・ベッド幅は80cmで寝具は毛布。きちんとクリーニングされたシーツ、毛布カバー、枕カバーが用意されているので、セルフサービスでベッドメイクを行う。
・特に掲示はないが客室内は禁煙との事。
・設備は充実しているが4人で入室すると窮屈な感じ。

・他に船員室の余りを転用した予備室(1名個室)があるが利用基準は不明。(一時期追加料金を取って販売していた時期があったのだが・・・)


客 室(4名部屋)
 Public Space〜公室は充実しているか?
公室名  設備・感想など
食 堂 ・東京〜父島間では運賃に食事が含まれているので、乗組員と同じ食事が出る。乗船日の昼は出ない。
・食堂は乗組員と同じで
喫煙可能
・冷水器、ギャレー内に給湯器あり。共用の客用のコップもあるが、使用後は洗って返却の事。
・客の思い出ノート、アルバム、紹介された雑誌やネットを綴じたファイルあり。
浴 室 ・家庭用サイズの小さな浴槽とシャワーが2つある。男女兼用だが内側から鍵がかかる(はず)
・脱衣場には乗組員の洗面具があるが、シャンプー等の備付けはない。
トイレ ・和式1ヶ所のみで男女兼用。内側から鍵はかかる。排水ハ手デ!足デヤルナ、との事。
公衆電話 ・船橋にクレジットカード専用の船舶電話あり。
食 堂 浴 室 船内通路
 Infomation〜船内案内・感想など
本船は旅客船ではなく、旅客扱いは主目的ではなくあくまでも貨物優先の船であるので、乗船にあたってはその特性をよく理解したうえで乗船する必要がある。次のような人は乗船すべきではない。
(1)時間に余裕のない人。時化で大幅に(何日も)遅れることがあり、そのような場合に職場を解雇されるような人は駄目。
(2)極度に潔癖症の人。(おせじにも船内は清潔とは言えない)
(3)極度に嫌煙権を主張する人。(食堂では乗組員がとてもよく吸う。ここでは健康増進法がどうとか文句を言うなら乗るな!)

船体が小型で、フィンスタビライザーなどの減揺装置はないので揺れは生半可ではない。船酔いに少しでも不安のある人は乗船しないほうが良い。自信のある人も念のために強力な酔い止め薬を用意しておいた方が良いと思う。

定期船での輸送頻度の不足を補うため、仕方なく旅客輸送も行っているという事情もあるようだ。お金を払っていたとしても、この船に乗るときは「乗せて貰っている」 「お邪魔させて貰っている」という姿勢で乗船すべきだと思う。

現行運賃は「おがさわら丸」、「ははじま丸」よりも安すぎるので、定期船と同水準もしくはそれ以上に値上げしてもいいと思う。(値上げすれば安いからという人は乗らなくなる) また定期船と同様に住民と観光客に運賃格差があってもいいと思う。

最近はインターネットや雑誌で紹介される事が多くなり、有名になりすぎた感があり、いつでも誰でも受け入れるという状況ではなくなったようだ。(株)共勝丸 の公式サイトによると、東京〜父島間については、貨物に付き添う人、小笠原住民 の他は会社が認めた場合に乗船できるという事。

少数ではあるが旅客を乗せる事について、乗組員の気苦労が多いと思われる。旅客の安全確保はもちろんだが、例えば男ばかりの職場であるのに風呂上りに裸で船内を歩いたり出来ず(特に女性客が居るとき)、また部外者が居るので貴重品の管理にも気をつかうのではないかと想像する。

と、色々と書きましたが、この度は貨物船に乗船するという貴重な体験をさせて頂き、誠にありがとうございました。小笠原旅行の良い思い出となりました。厳しい海域での航海は大変だと察しますが、第二十八共勝丸のご安航をお祈り申し上げます。

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