還住丸 (八丈島〜青ヶ島)
 【伊豆諸島開発株式会社】
 評価:★
絶海の孤島へ、大揺れの航海!


         還住丸(八丈島八重根漁港)
八丈島から、さらに南に位置する青ヶ島を結ぶ定期船。「かんじゅう」丸と読み、江戸時代の噴火災害のために島を離れて八丈島で暮らした人達の故郷への思いを表わした船名という。わずか100トン強の小さな船で太平洋の荒波を越えての厳しい航路で就航率が低く、乗船への難易度は高い。

平成4年就航。総トン数119トン。
(利用時期:平成21年6月)
 Cabin&Public Space〜船内は快適か?
等級・施設名  設備・感想など
客 室 ・乗船して船首側が椅子席、船尾側と船底にカーペット敷きの和室がある。
・椅子席は3人席が6脚あるが、なぜか定員は8名とある。椅子席には灰皿があり、喫煙可能。
・テレビ、ゲロ袋、箱枕、毛布の用意あり。
給湯・冷水 ・冷水器のみあり。
公衆電話 ・船舶公衆電話なし。携帯電話は八丈島近くと、青ヶ島近くのみ入り、中間は圏外。(最大手会社の場合)
トイレ ・男女別で和式のみ。船がよく揺れるので使いにくい。
※自動販売機等は一切ない。
客室(椅子席) 客室(座席) 客室(座席)
 Infomation〜船内案内・感想など
小型の船で太平洋の荒波の中を、うねりの押し寄せる青ヶ島の港へ結ぶ船だけに、天候による欠航が多く、就航率は半分ぐらいという。冬季は特に厳しく、何日も欠航が続くのは珍しくないそうだ。乗船の難易度はトップクラスといえよう。

船体動揺についても覚悟が必要。船が小さいうえに、太平洋は一見穏やかに見えてもうねりで揺れることもあり、日頃は船酔いしない人でも酔い止め薬を持参した方がいいかも。航海中、乗客のほとんどはひたすら横になっていた。

就欠の判断は毎朝7時に決定され、役場のテレホンサービス(テープ案内)で確認できる。東海汽船の船内や、羽田空港から搭乗前に確認してから利用する事。(以前はとても聞きとりにくい声だったのだが、わかりやすい案内になっていた。)

八丈島の八重根漁港は東海汽船の八重根港とは少し離れていて、乗り場の看板等はないので初めてだとまずわからないが、知っているなら徒歩圏内。近くに店や自販機はないので、飲食物はあらかじめ東京で用意して来る事をお勧めする。ちなみに東海汽船で八丈島へ着いてから、または羽田空港から朝一番の飛行機でも接続可能。帰りは八丈島空港からの最終の羽田行きに接続可能。タクシー代は東海汽船底土港から1800円位、八丈島空港から900円位。遅れて接続できなくなれば青ヶ島会館で宿泊すると良い。

天候が安定している時期なら、船の就航をテレホンサービスで確認したうえで、ヘリコプターで行き、船で帰るという日帰りの荒業もありかも?ただし、青ヶ島のヘリポートから港まではかなり距離があり、道が悪いらしいし、万一船が島へ接岸できずに八丈島へ引き返してしまったら悲劇なのでお勧めはできないが。船に乗りたいだけなら着発の方が安全かな。

島の交通手段としては高額だが就航率の高いヘリコプターの方が確実だし、支持されているようだ。ヘリコプターはわずか9人乗りなので予約が取れない事が多い。有視界飛行なので欠航する事もあり、運悪くヘリの欠航当たってしまい、予約がパーになり、船の欠航が続けば何日も帰れないという悲劇がおきるかも?という事で、島への訪問は、日程に余裕を持ち、天候を見極めて慎重に行う事をお勧めする。
   船 室 構 成 合 計
2  等  椅子席8名×1室 和室16名×1室 21名×1室 45名
 更新履歴
H21.06.21 新規掲載

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