ニューヨーク【法輪大法情報センター】― 法輪大法情報センターは、水曜日(3月8日)に中共のインサイダーから驚くべき詳細な情報を入手した。彼は、遼寧省瀋陽市に作られた、もっぱら法輪功学習者を監禁する強制収容所の情報を証言した。この情報は、米国務省 による2005年国別人権状況報告書が水曜日(3月8日)に発表された直後に届いたのである。(報告全文を参照)
この強制収容所に関する情報は、中共政府の元情報工作員の録音によるものである。このような秘密の強制収容所の存在が初めて外部へ明かされた。この強制収容所は常に、6千人以上の法輪功学習者を収容しており、生きたまま出てこられた出所者は一人もいない。消息筋によれば、この収容所には火葬場があり、そして大量の医師たちがそこで働いているという。この情報から、収容所は受刑者を殺害し、そして彼らの内臓器官を売却して利益を得ていると考えられる。
消息筋は次のように、この収容所で起こっていることの恐ろしさを伝えようとしている「なぜ火葬場が設置されたのか、そしてなぜそんなに多くの医師が雇われているのか……答えは想像を超えるものだ。火葬場の存在が何を意味するのか、私たちははっきりと認識しなければならない。あれは単なるごみ焼却炉ではないのだ」
瀋陽市蘇家屯地区に位置するこの収容所は、蘇家屯強制収容所と呼ばれ、周囲を高さ3メートルの壁に囲まれ、そして壁の上には電気柵が設置されている。この強制収容所は堅牢な防備で固められており、しかも極秘とされている。付近の住民もこの収容所を殆ど知らない。この中に監禁されているのは主に東北の三つの省及び華中からの法輪功学習者であるが、中国各地の強制労働収容所からここに移送された者も多い。消息筋によれば、中共の強制労働収容所当局は「北朝鮮からたくさんのことを学んだ」という。
「この情報は極めて深刻な不安をもたらす、我々が最も懸念していたことを裏付けるものです。即ち、中共当局は法輪功の『壊滅』に没頭しており、必要ならば何でも必死になって実行し続けるのです。迫害は終わっておらず、もっと卑劣に、以前よりも隠蔽して進行しているにすぎないことを明らかにしなければなりません」と法輪大法情報センターの広報担当者・張而平氏が述べた。
中国政府の消息筋は、蘇家屯施設で不法に臓器を「収穫」することについて、次のように詳しく語った。「蘇家屯に送り込まれた法輪功学習者には、生還する可能性はありません……中共はいつまでも受刑者に食事を与えたくはありません。それでは当局はどうするでしょうか……法輪功学習者を殺害して臓器を取り出し、それらの臓器をさまざまな医療施設に送るのです。今中国では、臓器売買は、収益の非常に高いビジネスです」
「当局は処刑だけでは充分な死体を集めることができません。臓器ビジネスにとって、(法輪功)学習者の死体ほど集めやすいものはありません」と彼は言った。
この数ヶ月に危険な兆候が表面化してくる。
パリを拠点とする「情報オンライン」によれば、中共当局は昨年6月に「危機管理会議」を開き、中国公安部の劉京・副部長を「2008年のオリンピック大会の前に」法輪功を「撲滅」する担当者として任命したという。当局はオリンピック大会を法輪功への弾圧を厳しくする口実として利用していることが、複数の報告によって指摘されている。
ロイターのある記事によれば、2006年1月に中国の政府関係者は同様に、「新しいキャンペーン」を宣告したという。このキャンペーンの狙いは、「敵に対する総合的闘い」の一部としての「カルト組織の妨害活動」である。複数の人権組織によれば、過去の「厳打」(厳しく打撃する)キャンペーンは、わずか一年の間に、一万件以上に及ぶ処刑をもたらしたという。
もっぱら法輪功学習者を監禁する強制収容所の存在は、すでに数年前から噂されてきた。AFP通信の2000年10月1日付の記事によれば、もっぱら法輪功学習者を監禁する二つの強制収容所は、その前すでに建設されていたという。その収容所は、中国の北西と北東の地域に作られ、それぞれ5万人を収容できるという。
明慧ネットの2000年10月6日付の記事によれば、法輪功学習者を特別に監禁する強制収容所は、遠く離れた新疆の北東部で建設されていたという。法輪功学習者が列車で新疆に移送されているのを目撃したという、中国消息筋の報告もある。しかしこの秘密の収容所に関する情報はほとんど明らかにされていない。この収容所から出た人間は、今日まで一人もいない。
「世界中のメディア及び各国の政府はこのことに注目し、これらの強制収容所に関する調査を積極的に行い、そしてこの残酷かつ狂気な行為をやめさせなければなりません。そのために私たちは世界中の組織、機関に対して最大限の支援を求めます。中国は説明責任を果たさなければなりません。このことを黙って見過ごすことによる代償は、あまりにも悲劇的過ぎます」と張氏は述べた。
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