<< January 2011 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

ノルウェイの森[55点]

・村上春樹代表作やっと映画化
 原作は正直そこまで好きじゃないがこの映画版は意外と可もなく不可もなく
 よくこんなものを東宝がやったな

・キャスティングに関しては特に言うことなし
 直子は違うだろと思いつつ、よく考えたら(濡れ場を含め)
 まともな演技が出来て海外受けもするのは彼女ぐらいだ
 松山ケンイチと水原希子は色んな意味で素晴らしく、
 レイコはもうちょっと老けてるでしょうに

・手放しで賞賛することも出来ず、なんたって回想や音楽葬総カットのため
 何故この作品に「ノルウェイの森」と付いているのか判らない
 恐らく権利の問題だろうが知ったこっちゃ無い
 飛行機も胡瓜の下りもない
 「自分に同情するな」と言った意味も無い
 濡れ場に時間割き過ぎ 確かにウリはそこだけだけど

・また時代が時代なだけに台詞の遣り取りがどうも違和感極まりない
 原作の重要部が唐突に流れて行くのでなんのこっちゃ状態
 柄本佑が突撃隊員だとかわかんねーだろ
 まぁもう完全なファンタジー

・ただ映画として考えると悪くない
 「IComeWithTheRain」で辟易としたが今回は良かった
 ワタナベと直子の最後の別れや、直子自殺後のワタナベなど
 押しつけがましくなく最近の邦画としてはかなり高水準
 また撮影、照明、音楽は文句無し
 空気人形然り、日本ないし日本映画を日本人以外が撮ると
 こうも独特の空気が流れるのだと痛感
 音楽も直球で良かったがやっぱり原曲が一回しか流れないのはどうも・・・・・・

・何にせよそこまで悪い印象は無い
 良い映画かと聞かれればはいと答えるが何分長尺なので飽きる人は絶対辛い
 原作・出演者のファン、外国語映画好きなら是非

・松山ケンイチ早い

映画館(オリジナル) | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

ロビン・フッド(2010)[67点]

・相当映像化しまくっている古典モノのビギンズ的な作品
 リドリースコットというので期待して行ったが、十分応える作品だろう
 ストライキの影響を諸に食らっており一時期どうなることかと思ったが
 無事に公開され何よりです

・ストーリーにウラが無くクライマックスの戦闘シーンまでが冗長ではあるものの
 彼の叙事詩的作品であると考えれば妥当
 冒頭の十字軍、ノッティンガムの虐殺、ラストの対フランスと
 正当シーンも相当丁寧に描かれ満足
 ケイトブランシェット格好良すぎ

・なんと言ってもプロダクションデザインの完璧さたるや
 音楽がやや鬱陶しい箇所も有るがね

・マークストロング最近オイシイネ
 キックアスにも出てるんだっけ?

・ただこういうブロックバスターの佳作が初動で局映画に負けていくあたり
 日本ヤダなぁとか思うよね
 バディオブライズがコケた理由は何となく分かるけど

・既に向こうではペイできてるらしいので続編あるのか
映画館(オリジナル) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか[58点]

・昨年ドラマ化もしている法廷モノ
 余り期待しないでコメディ目当てで観たが、
 ちゃんと物語も濃く 芸人主役にありがちなコント演技も抑えられており
 まぁ普通に面白い

・まぁオチそのものはオーバーリアクトで判るとして、
 それまでの経緯や設楽周辺の行動に説得力が有り最後まで一環して観られる
 少々台詞に難有りだがそれはそれで

・ゲスト配置に芸人が多いのは鬱陶しい

・裁判の傍聴なんて映画の観客のようなモノであると暗喩し
 それを肯定しているのだからエンターテイメントとしては正解
 上から目線を頑なに否定する現代のまぁいいや

・冒頭に出てきた裁判員制度がそこまでアップされなかったのがやや残念

・何で今回DLPだったんだろう
映画館(オリジナル) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

酔いがさめたら、うちに帰ろう。[55点]

・西原理恵子の元夫・鴨志田穣による小説の映画化
 映像的な驚きは無いがツボを抑えており、俳優の好演もあり良作
 2h弱で中ダレするのは頂けない

・やはり出てくる役者がちゃんと"役者"であり、
 観ていてハラハラすることが一切無い
 子役も含め誰一人として不安要素が無いのは嬉しい

・塚原や病院内の描写も特にオーバーではなく、それに通ずる人間達も
 これといって特筆すべき事は無い
 だからこそ最後の永作の泣きが素直に受け入れられる

・正直言って過度のアルコール摂取に全く共感出来ない上
 劇中でもそこまで理由が明確に出てこない物の、
 逃げる事への代償はかなり具体的に描かれる
 流石文部科学省選定

・原作ファンや西原理恵子好きは観て損は無い
 原稿のメイキングも有ったりするのでオトク
映画館(オリジナル) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

SPACE BATTLESHIP ヤマト[35点]

・TBSは日本沈没で、山崎貴はBALLADで何を学んだんだというカンジの出来
 邦画ブロックバスターに足りないのは映像技術では無いといつ気付くの?
 つーかアルマゲドン+日本沈没+スタートレック÷3ーライティングである
 そういやセディックインターナショナルだったな

・別にヤマトファンではないので「こんなのヤマトじゃない!」と言っているわけではない
 「こんなの世界に公開できない」と言っているのです

・完全にVFXパートとドラマパートが分裂しており、
 前者はそこそこ頑張っているものの後者が観るに耐えない
 タラタラ喋ってないで早く目の前の状況を何とかしろよという
 自ら決めた時間的リミットをぶち壊すもはやテレビ局映画お決まりのラストにげんなり
 海猿2を彷彿とさせ完全に興味が無くなる
 役者の演技も酷い 一番酷いのが堤真一だもの マジで涙出てきた

・宣伝の段階でおかしい
 「日本人が初めて挑むSFエンターテイメント」って色んな映画に謝れよマジで

・そもそもVFXにしろ自身の過去作である「ジュブナイル」「リターナー」から
 特に変化が見られない
 三丁目よりまともなガラスヌケをやったぐらいで
 後は全編に渡ってあらゆる映画の焼き直しに過ぎず辟易
 リターナーはそれでも楽しめたがこちらはもう無理
 それでも楽しめたというかリターナーは大好きなのに
 何で腕落ちちゃってるのよ!

・セットもヤマトの巨大感がまるで感じられず
 イスカンダルに到着し人間とVFXの結合になった瞬間いきなりコント状態
 何で中心部に敵がいないんだよ
 あんなにいた敵はどこに消えたんだよ
 ていうか隠れてろよ狙撃されに行くなよデビルマンかよ
 ラストなんて完全にセカチュー
 アルマゲドンまんまのED曲
 どういうことやねん、もう

・佐藤直紀はもうヤマトインスパイア以外メロディライン全部一緒
 こちらもガッカリ
 枯れてきてないか?

・続編を感じさせるラストでなくて本当に良かった

・まぁ完全に山崎貴(と佐藤嗣麻子)のせい
 一度お会いしてるのでぶっちゃけ何とも言えませんが
 リターナー2を素直にやってください頼むから
 そういや「スタートレック好きですか」と聴いたら「ぶっちゃけ影響受けまくり」と仰っていた
 オイ


・山崎夫妻は絶対にそれぞれ別の作品を作った方が良い
 デビルマンの人みたいになっちゃうぞ

・ただし特に何も考えずに観ると意外と満足してしまうかもしれない
 どうせブルーレイ買ってしまうんだ俺は

・もう既存のコピーはやめようよ
 "だからこそ"のものを撮れるでしょうよ
映画館(オリジナル) | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

デイブレイカー[80点]

・レポゼッションメンと同系統かと思い特に期待せず鑑賞
 ガタカのような優秀な出来にかなり満足
 いやイーサンホークだからとかではなく

・吸血鬼物だが案外余り見られなかったタイプ
 ツッコミ処はあれど細かいディティールだけ見ても楽しめる

・本そのものも登場人物の行動に説得力が有る中で破綻は少なく
 山小屋組の結末だったりウィットに富んだカウボーイ出てきたり
 お約束もしっかり いや違うけど

エドワードって・・・・・・

・敢えて言うなら音楽どうなのよ
 あと何で誰もその方法に気付かなかったの

・"鏡に映らない"はやらなくてよかった
 コウモリがビックリ要因のみで笑った

・グロ描写は満載だが決して目を塞ぐような物ではないのは凄い

・ラストのイーサンホークには大分シビれた
 クロッシングの彼はどこに行った

・吸血鬼、ゾンビものが好きならどうぞ
 ただしアクションは控え目
 ていうか何で"daybreakers"をデイブレイカーにしちゃうんだよ
映画館(オリジナル) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

リトル・ランボーズ[75点]

・子役二人を始めとした登場人物の全員が活きており
 「スタンド・バイ・ミー」「ニューシネマパラダイス」が好きな人間なら
 必ず最後まで楽しめる所謂"誰にでも勧められる"作品

・物語そのものは王道ではあるものの
 ウィルの想像力の旺盛さやカーターの強がりが前半で十分伝わり
 後半に掛けて"こうなって欲しい"をちゃんと通してくれるのは嬉しい
 最後の兄は本当に良かった。所詮彼らも子供なのだ

・ただ王道から外れることは余り無く予想通りに突き進むので
 変に身構えると肩すかしを食らうかも

・予告の音楽がちゃんと本編にも使われているというのは嬉しい

・これをPG12に指定しなければならないってのはヤダね
 恐らくタバコやら映画泥棒やらの所為だと思うが
 責任転嫁も大概にしろ

・優等生的
 特にサプライズは無いもののとても良いので
 予告を観て興味が有れば観て損は無い筈
映画館(オリジナル) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

クレイジーズ[64点]

・"パンドラム"のような良くあるB級モノかと思い迷ったが、
 制作総指揮にロメロの名前があり即決
 にしてもTオリファント格好良くなったね

・物語そのものはかなり急展開に次ぐ急展開で進んでいくが
 (というか相当都合通りに進んでいくが)
 プロットに粗や無駄は無く最後まで楽しめる
 オチも定石通り 悪く言うとガッカリ

・それにしても人物全員が味方にビックリしすぎ
 それも定石ですが流石にやり過ぎ

・ラッセルは本当に感染したの?

・ロメロの名前はあるものの特に社会風刺要素は無い
 故に楽しめるがリメイクする必要が有ったのかどうかは不明
 別物として観た方が楽しめると思う

・ホラー部もショッキング演出に終始しており少し飽きる
 ただ画面構成等はかなり水準高め

・水を恐怖媒体として凝った描き方をしてくれればもう少し良かった
 終盤ラダミッチェルがペットボトルの水を飲む辺りを引き延ばした意図も不明
 何だったんだアレ

・あと最後の爆弾がもし核だったらキレる
 トータルフィアーズじゃないんだから

・スプラッタやゾンビ好きは微妙だがホラー好きなら是非
映画館(オリジナル) | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

バトル・ロワイアル 3D[80点]

・この際3Dコンポジットどうこうではなく
 純粋にこの作品を劇場で観られた事に感謝
 改めて実に優秀な娯楽映画だと再び気付かされ、
 2を3D化しようものなら暴れる

・藤原竜也の演技がまだ許せた時代

・ベースとなっているのは特別編ではあるものの、
 ラストのレクイエム等は省略。バスケ、夢などは健在

・3D化のほか素材が数多く追加されているが予告編に観られる
 チープな銃弾は登場せず。試写で不評だったのだろうか
 また血飛沫などはBR2特別編と似たような演出
 3D化の方向としては正しかったのではなかろうか
 ただ暗い画面が多いので是非XPAND以外で

・EDは恐らく権利関係だろうから何も言うまいが
 もしそうでないなら深作健太は頭おかしい

・東映Pによると実は半分ぐらい健太氏が撮っているらしく
 結局の所深作健太は出来るのか否かが全く不明
 2も脚本はダレダレだが演出が悪いとも言えないので全く不明
 何なんだこの人

・パンフレットはオリジナル版のものを縮小印刷したものなので
 買わなくていいと思う

映画館(オリジナル) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

パラノーマル・アクティビティ第2章 / TOKYO NIGHT[40点]

・散々話題になったので特に説明はいらぬだろうホラーモキュメンタリーの続編
 日本版が観てみたいという前作監督により実現した日本版なわけだが
 米で公開するかわからないという少林少女的な位置付けに
 まぁするでしょうけども

・で、日本版なので当然日本人な訳で、更に主演二人はある程度認知されている訳で
 つまりこの手法モノでやっちゃいけないキャスティングである
 「ノロイ」のアンガールズしかり、一気に冷めてしまうんだよ
 お父さんがずば抜けて酷いのもあるけども
 前作が何故ヒットしたかをもう少し考えて欲しかった
 知っている言語というだけでちょっとした動作や言動一つで"あぁ、作り物なんだな"と悟ってしまい
 空気がこちらに戻ってきてしまう
 それを英語圏でやった前作は純粋に凄かったと改めて気付かされる

・ちなみに前作はもう映画だってわかっちゃってる状態で公開されており
 ホラーに飢える日本人にとって非常に勿体なかった
 ああ、ブレアウィッチね
 となるだけなのだ

・勿論前作からの継承はされている
 十字架の発火周辺や父親発見辺りはとても良かったし怖かった
 ただ悪い方向も直っておらず
 もう電気点けろよ、家から出ろよ、見守れよの突っ込みからは逃れられない
 初っ端の展開も若干急ぎ気味、霊感女は全く不要
 まぁ言っちゃうのもヤボだけどね!
 あと最後の部屋の状況はカメラの位置含め有り得ないだろ!
 言っちゃうのもヤボだけどね!

・何にせよ前作同様ショッキング映像から抜け出せておらず
 タイトルブランドが無ければ精々金の掛かったVシネ程度である
 一番アレだったのはお祓いのシーンで3カメだったこと
 あと三脚はベルボンとソニーのリモコンでしたねハハ

・でも楽しかったです

映画館(オリジナル) | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

エ フ ブ ロ グ 

RECENT COMMENTS
PROFILE