2011年1月5日 12時12分 更新:1月5日 13時27分
愛知県東浦町などで名古屋市瑞穂区の安立キリ江さん(72)の切断遺体が見つかった事件で、県警は5日、安立さんと同居していたアルバイト警備員、三森敏彦被告(66)=死体遺棄と死体損壊罪で起訴=を殺人容疑で再逮捕した。県警によると、容疑を認め、「長年会っていない妻と生活をやり直そうと思い、邪魔になって殺した」などと供述しているという。
再逮捕の容疑は10年12月9日ごろ、自宅アパートの和室で、安立さんの首を電気コードで絞めて殺害したとしている。
捜査関係者によると、三森容疑者は山梨市で電子部品関連会社を経営していたが、90年ごろに経営難をきっかけに妻子を残して同市を離れた。安立さんとは浜松市で知り合い、91年ごろから名古屋市内で同居していた。最近になって妻から手紙が来て、連絡を取るようになったが、安立さんには妻の存在を隠していたという。三森容疑者は「名古屋で妻と暮らしたかった」と供述しているという。
事件は10年12月10日、東浦町で切断された安立さんの胴体が見つかって発覚。三森容疑者は同月、安立さんの遺体の頭部と両脚をのこぎりや包丁で切断し、東浦町の川の土手などに遺棄したとして、死体遺棄と死体損壊の罪で逮捕、起訴されていた。【山口知】