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調査捕鯨:土産の鯨肉受領、3職員を戒告--水産庁

 水産庁は22日、調査捕鯨に同行した後、土産の鯨肉を受け取ったことが国家公務員倫理規程に違反するとして、職員3人を戒告処分にした。また、市場価格より安い代金を払ったり、1カ月後に返却した元職員2人を訓告と厳重注意にしたほか、監督責任を問い、山下潤次長ら元遠洋課長2人を厳重注意とした。

 水産庁によると、5人は99~08年に実施された南極海などの調査捕鯨に、それぞれ監督する立場で乗船。下船後、捕鯨船を運航する「共同船舶」から自宅に届いた鯨肉を1、2回、受け取った。肉の量は各自異なり、1人当たり計約3~7・6キロで、約1・5万~7万円相当という。

 水産庁は「共同船舶は自社の乗組員に慣例で土産品として鯨肉を贈っており、職員にも同様に贈った。職員側から要求していない」と説明している。【佐藤浩】

毎日新聞 2010年12月23日 東京朝刊

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