さんふらわあ しれとこ/だいせつ (大洗〜苫小牧) 【商船三井フェリー株式会社】 評価:★★★ |
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プライベート・カジュアル・キャンペーンで寝台でも快適! | |||||||||||||||||||||
さんふらわあ しれとこ(大洗港) |
九越フェリーの「ニューれいんぼう べる/らぶ」として建造されたが、商船三井フェリーの「さんふらわあ しれとこ/だいせつ」に改名されて現在は大洗〜苫小牧航路に就航している。九越フェリー時代には特等室を販売、食事の営業も行っていたのだが、現在はカジュアルルーム(旧2等寝台)のみのモノクラス扱い、食事の販売もなくなり合理化が一層進んでいる。貨物にあわせて出港時刻が深夜となり、貨物中心色が濃くなっている。 平成13年就航、平成19年船名変更。 総トン数11400トン。 (利用時期:平成22年3月) |
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Cabin〜船室は快適か? | |||||||||||||||||||||
船室の販売はカジュアルルーム(旧2等寝台)のみ。
※東日本フェリー時代は特等を販売していたが、大洗航路になって販売しなくなった。この部屋の定員は旅客定員に含まれている筈なのだが、船内の図面や配置図からは一部を除いて排除されている。どのような使い方をするのか全く不明。 |
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Public Space〜営業施設・公室は充実しているか? | |||||||||||||||||||||
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Infomation〜船内案内・感想など | |||||||||||||||||||||
(UP)ほぼ全文書き直して整理しました。 本船の部屋等級はカジュアルルーム(旧2等寝台)のみなので、基本的には知らない人と相部屋になるものと覚悟して乗船した方が無難。乗客が少ないときは4人部屋を使用、乗客が多くてトラックドライバーが少なければ船尾側のドライバー室(10、12名)を使用する場合もあるようだ。予約時の希望はできない。 乗客数が少ない場合、乗客側の気持ちにたって、できるだけ相部屋にならないように部屋割りをしてくれている印象はある。特に希望しなくても1人占有にしてくれた事もあった。中途半端な人数の場合、女性客や夫婦、カップルなどが優先して部屋を割り当てられ、男性客は相部屋詰め込みになるような印象を受けた。 閑散期に限り、「プライベート・カジュアル・キャンペーン」という事で、1便5室限定で1〜3人でも相部屋なしで1部屋占有できるキャンペーンを行っている時期もある。現在は3月末まで発表されていて、夏以降も実施されるかは不明。ただし、電話予約のみの取り扱いで、インターネット割引は利用不可となり、コンビニ払いかカード決済による入金を求められる。JAF割引は適用可能。乗船前から相部屋にならないと確約してもらえたら、安心して乗船できるので大変ありがたいのだが、同じ船内で相部屋になる人との公平を期すために、数千円程度の個室確約料を徴収してはどうかと考える。 カジュアルルーム(旧2等寝台)は1段ベッドの4人部屋でちょうど昔の「SFくろしお」の1等Bや「おおさかEXP」の1等のような感じなので、相部屋にならずに占有して利用できれば2等寝台ながら1等並みの快適性を得られる。しかし、知らない人と相部屋になった場合は、いかにも個室で相部屋!という感じで「相部屋感覚」が強く、気を使うし辛い。非常識な奴と同室になれば最悪。2つしかないロッカーの使用権、窓側の椅子とテーブルの使用権、照明の消灯や点灯、窓のカーテンの開閉など、気を使うし問題(トラブル)となるケースもあろうかと思う。ロッカーの中のハンガーは、後から乗船したら取られてしまう場合があると思うので、ロッカーの中ではなく、各ベッドに用意しておいて欲しい。 深夜遅い時間の出港なので、仕事が終わってからや、目一杯観光や用事を済ませてからでも乗船できる運航ダイヤが魅力的。ただ、予約時には22時半を目安に港に来るように案内され、出港時刻までかなりの時間があり、やや現実的ではないので改善をお願いしたい。(Eデッキに乗用車を多く積んで封をしたいという事情があるのだと想像する。)実際はそれ以降でも乗船可能。その時間を過ぎて港へ向っていたら、出港までかなり時間があるのにフェリー会社から確認の電話がかかってきて驚いた。 深夜の出港ではあるが乗船開始時刻はかなり余裕のある22時半〜23時頃に開始されるので、早めに乗船して風呂に入ってゆっくりとくつろぐ事ができる。大洗では中断時間があるし、車両の場合は荷役の都合で差があるみたい。ただ、車両甲板で荷役をやっているので、誘導の笛の音や固縛用の荷役資材を投げる音が部屋に響いて安眠は難しいかも。乗船時間については会社のHPに説明があるのでわかり易い。 レストランがない事は予約時に説明がある。船内に冷凍食品自販機はあるが、量の割には割高感があるので、水戸駅か札幌駅あたりで翌日の昼食用の弁当をデパートで購入してから乗船、夕食は保存の問題があるのでパンやカップ麺、冷凍食品で軽く食べておき、下船してからきちんと食べるのがいいと思う。船内自販機の商品はHPに紹介がある。 最下部のEデッキ乗用車甲板に車を積むと、エレベーターが通じていないので、急な階段で延々と客室まで上がってこなければならない。健康な体でも重い荷物を持ったら辛かった。お体が不自由なお客様へは夕方便をお勧めするとあったが、その理由がよくわかったような気がする。 東日本フェリー時代は特等室を販売していたが、そもそもはオーナーズルームのような感じで乗組員居住区にあるためか、現在は販売されていない。個室を希望する客は夕便を使ってくれという事だと思う。閑散期にプライベート カジュアルのキャンペーンを行ってくれれば個室になるので、今は販売していなくても不満はなくなった。 上等級とレストランをなくした合理化船なのだが、船長から乗客に対する挨拶の放送や、充実したパンフレットや掲示物類、早めの乗船開始時刻、できるだけ個室を提供しようとする営業姿勢など、合理化しつつも旅客に対する暖かい配慮を随所に感じることができるので印象は悪くない。 |
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更新履歴 | |||||||||||||||||||||
H19.04.27 新規掲載 H19.09.26 カーデッキの散水についての苦言を削除、他サービス体制の確認。写真の差し替えなし。 H20.12.22 プライベート・カジュアル・キャンペーンについて加筆して、評価を3に加点。 H22.03.29 ドライバー室の写真掲載、案内と感想を大幅書き直し。他サービス体制の確認。 |
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