菅直人首相は14日の内閣改造で、官房副長官に藤井裕久元財務相(78)をあてることを内定した。中堅のポストとされる副長官に重要閣僚を経験した衆院当選9回のベテランが就くのは極めて異例。藤井氏は財政再建派で知られ、改造内閣の増税路線を強めたといえそうだ。
また、民主党の小沢一郎元代表とも対立しており、官房長官に就任する枝野幸男氏とあわせ菅政権の「反小沢」路線を鮮明にしたとみられる。藤井氏は鳩山内閣で財務相を務めたが、昨年1月に体調不良を理由に退任していた。