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【大相撲】魁皇が通算最多勝まであと152011年1月14日 紙面から
◇初場所<5日目>(13日・両国国技館)大関魁皇(38)=友綱部屋=が豊ノ島を押し出し。通算1030勝として、千代の富士(現九重親方)が持つ1045勝の記録にあと15勝とした。関脇の稀勢の里(24)=鳴戸部屋=は安美錦を破り、4勝1敗で前半戦を終えた。勝ちっ放しは白鵬と平幕の若の里、栃乃洋の3人。4大関や関脇稀勢の里、平幕の蒼国来ら7人が1敗で続く。 関取最年長の38歳ながら、この日の魁皇の相撲は少しも年齢を感じさせなかった。昨年の九州場所14日目、肩透かしで敗れて、優勝争いから脱落となった豊ノ島に力強い攻めで、きっちりリベンジを果たした。 この日の魁皇の相撲はいつもと違っていた。豊ノ島が右を差そうとしてきたが、ベテランは左腕を固めて相手に差させない。「相手は多分もろ差し狙いでくるだろう。自分は慌てずに攻めようと思っていた」 この1年間は0勝4敗と豊ノ島に苦杯をなめ続けてきた。その要因は「いつも冷静さを欠いて、同じ立ち合いにこだわってきた。それを意地でも変えたくなかった」と言った。この日は少し立ち合いを変えた。「いつもより少し下がって仕切った」。それが功を奏した。それだけで、豊ノ島の攻めを狂わせるのには十分だった。 この勝利に魁皇は満足感を漂わせた。「きょうは真っすぐ攻めて勝ったからよかった」。ベテラン健在を強烈にアピールしての勝利。これが番付にしこ名が載った1988(昭和63)年夏場所、序ノ口から積み重ねた勝利が1030になった。横綱千代の富士(現九重親方)が持つ1045勝まであと15勝。不滅と思われていた記録を早ければ春場所にも塗り替えるだろう。 土俵下にいた同期生の貴乃花審判部長(元横綱貴乃花)は「上り調子の豊ノ島を力でねじ伏せた。強いね。1045勝は、やってもらいたいし、いくでしょう。同期生として誇りに思う」とエールを送った。 いつも記録に関しては突き放す魁皇だが、「まだ早い。先は長いよ」と、この日もその話に乗ってこない。「余計なことを考えると疲れるし、ろくなことはない。リラックスして、相撲は楽しんで取りたいもの」と笑顔を見せた。本人がそういっても周囲は騒がしくなる。現実味が徐々に増してきた。 (近藤昭和) PR情報
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