松山市の野志克仁市長が昨年11月の市長選で公約に掲げていた、市民との直接対話を目指すタウンミーティングが13日夜、菅沢町の五明公民館を皮切りに始まった。
直接対話で相互理解を深め、住民と行政の協働のまちづくりを進めるのが目的。第1回は「笑顔あふれる五明をめざして」と題し、住民約60人と、市側の野志市長や幹部など20人が出席した。
市が推し進める「まちづくり協議会準備会」が受け皿となり、対面方式で約1時間半にわたり行われ、住民からは「都市(市中心部)と五明地区のつながりを大切にしてほしい」などの意見が出た。イノシシなど有害鳥獣駆除に関する予算を求める声も上がったほか、過疎や道路交通問題の改善要望もあった。ただ、タレントの司会者が話す時間が長い一方、野志市長は具体的な政策に言及せず、質問には同席した幹部が答える場面が目立った。意見交換のテーマも「高齢者の暮らしの確保」など三つが予定されていたが、「地域の魅力」の質疑だけでほぼ当初の予定時間に終了した。