EEZ侵犯:韓国漁船、拿捕後に釈放

 韓国の小型カニかご漁船が、日本の排他的経済水域(EEZ)を侵犯し、韓国領海に向け逃走する途中、海上保安庁に拿捕(だほ)されたものの、釈放されたことが確認された。

 海洋警察庁は13日、「海上保安庁が、“13日午前2時ごろ、韓国の小型漁船がEEZを侵犯し、止まれと命令しても逃走した”と知らせてきたため、韓日両国が該船の船員らを独島(日本名:竹島)南島約70キロの地点で細かく取り調べている」と発表した。海上保安庁などによると、水産庁の漁業取締船が同日0時32分、兵庫県沖のEEZでカニかご漁船「33サンヨン」を最初に発見したが、乗組員のイ某容疑者(39)らは、止まれという命令に従わず逃走した。その後、午前11時33分ごろ、海上保安庁が同船に乗り込み、逮捕した。船員らは、一定の担保金を支払うという覚書を書いて釈放された。

 慶尚北道盈德郡に会社があり、9人が乗り組んでいる33サンヨン(29トン)は、13日午前9時ごろ、韓日暫定水域内となる独島南方75.6キロの地点から、海洋警察庁に対し「日本に船から追跡されている」と連絡してきた。海上保安庁の巡視船など4隻も、「不法に日本の領海にやって来たため、出動してほしい」と海洋警察庁に連絡した。海洋警察庁は、13日午前9時20分ごろに警備艇を出動させ、韓国漁船が日本のEEZを侵犯したかどうかを細かく調べている。

仁川=李信栄(イ・シンヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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