2011年1月14日8時9分
民主党は「ねじれ国会」対策として、衆参の議決が異なった場合に両院の代表者が協議する両院協議会の改革案をまとめ、近く野党側に協議を呼び掛ける方針を固めた。衆参計20人の協議会メンバーを各院の議席構成に応じた比例配分に変え、協議会の成案を得る要件を現在の「3分の2以上」から「過半数」に緩和する国会法の改正を行うことを盛り込んでいる。
改革案は12日の党役員会で岡田克也幹事長が提案し、大筋で了承された。
両院協議会は予算案や条約の承認、法案の議決、首相指名が衆参両院で異なった場合に開かれる。衆参各院から10人ずつ計20人で構成するが、慣例で衆参それぞれの議決の多数派が10人ずつ出席しあうことになっており、合意を得られるケースはほとんどなく事実上形骸(けいがい)化していた。
民主党の改革案では、慣例を改め、両院協議会の構成を院の議席の構成比に変える。現在の議席にあてはめると、衆院は与党7人、野党3人、参院は与党4人、野党6人。過半数で意思決定できるようにすれば、衆院の議決が優先されることになる。
ただ、参院で多数を握る野党側の反発は必至だ。
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