はまなす・あかしあ (舞鶴〜小樽) 【新日本海フェリー株式会社】 評価:★★★★ |
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画期的な推進システムを採用した高速フェリー | |||||||||||||||||||||||||||||||
はまなす(小樽港) |
アジポッドという新しい推進システムを導入し、最高32ノットもの高速での航行を可能とした画期的な高速フェリー。全長200mを超えると海上交通安全法で「巨大船」に部類されて法的に面倒なので従来はそれを超えるフェリーは国内に無かったのだが、本船の全長は224.5mと国内最長を誇る。貨物輸送が中心の航路のはずで、RORO船との競合が激しいようだが、フェリー業界の流れに逆らうかのように、旅客設備を充実させた船を建造している。 平成16年就航。総トン数16800トン。 (利用時期:平成21年8月) |
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Cabin〜船室は快適か? | |||||||||||||||||||||||||||||||
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Public Space〜営業施設・公室は充実しているか? | |||||||||||||||||||||||||||||||
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Infomation〜船内案内・感想など | |||||||||||||||||||||||||||||||
(NEW)相変わらず深夜消灯後のパブリックスペースが非常に暗くなるので雰囲気が悪い。特に案内所前のエントランスロビーまで限りなく真っ暗に近くなるので、備え付けの新聞やパンフレットすらまともに読めない。足元も暗くて揺れているときは危険。この会社はどうも真っ暗にしたがる癖があるみたいだが、明るくしていた方がソファーで寝る馬鹿者も防げるし、防犯面でも良いと思うものだが。全国の長距離フェリーでここまで真っ暗に近くするのはこの会社だけかと。 (NEW)2等区画の通路のタオル干しと通路のコンセントでの携帯電話等の充電はこの会社の夏の風物詩となっている。(あとカップラーメン臭も!)タオル干しについては乗船直後に1回だけ注意喚起の放送があったようだが、全く効果がない。コンセントも清掃用につき使用禁止とのシールが貼られているがお構いなし。他の会社でも少しは見かけるが、ここまでひどいのは珍しい。客の民度の問題なのだが、フェリー会社側も対策すべきと思う。「クルージングリゾート」ってコピーとは全く反対の客層だと思う。閑散期に乗ると最近は頑張っているなと好印象なのだが、夏季に乗ると客側の問題でこの会社へのイメージがどうしても悪くなる。 (NEW)舞鶴港には船長と機関長の顔写真と波と天気の予想の掲示物があったが、陸上の窓口に掲示しても、切符を買うときにしか見てもらえない。せっかく良い取り組みなのだから、航海中も見れるよう、船内の案内所前に掲示した方が良いのでは? 平成19年頃より繁忙期以外の個室の貸切料金が不要となり、どの部屋でもどの人数でも、相部屋の可能性なく、占有して利用できるようになった。利用者にとっては実質的な大幅値下げで嬉しいのだが、この会社の「客層」を考えたら個室の不正利用が多発しているのではないか?と余計な心配をしてしまう。また、部屋定員で使っている人から見ると不公平感があると思うので、建前として混雑すれば相部屋承諾扱いとするか、又は系列の関釜フェリーのように使わない席につき数千円程度徴収してもいいのでは?繁忙期は従来通りの50%貸切料金をきっちり取れば良いと思う。 スイートはグリルでの食事付き運賃となり大幅に値上げされている。船酔いなどで食べなかった場合でも払い戻しはないとの事。貸切料金が不要になったのでスイートも利用してみたいものだがグリルでの1人で食事は目立つので何だか嫌だなあ。(ヲタ1人でスイートを使わせないための策略か?)普通のレストランで使えるお食事券も選択できるように検討して欲しい。さらには食事の抱き合わせ販売は余計なお世話だから食事なしの運賃も選択できるように希望する。 車なしの旅客の利便を図るため、閑散期でも貸切バスをチャーターして舞鶴港と新大阪駅を結ぶ連絡バスを運行している。新大阪へは深夜到着となるので目的地によっては終電等の乗換えがかなりシビアになるケースもある。このバスを何度か利用したが、運賃の徴収は舞鶴港で発車前に社員の人が集めてまわるのだが、人数が多かったり、おつりが必要だったりすると意外に時間がかかり出発が遅れる。多くの人が少しでも早い発車を求めている筈だし、また座席の心配をしなくてもいいように船内で先着順で席を指定(購入時に自分で席を選べるようにして)した乗車券を発売すれば良いのでは? 自販機のアルコール飲料は23〜5時の深夜時間帯は停止されるように変更されていた。ということは乗客が乗船してから、一番お酒を飲みたいと思う時間帯の販売が停止されてしまう。売店での販売も行っているが、消灯時刻で終了。翌朝から入港までは購入可能と販売を中止する意図がわからない。飲酒運転の防止や未成年の飲酒防止には何も役にたたず、単に不便で売り上げが下がるだけだと思うが。 貨物輸送に合わせた夜型のダイヤだが、旅客にとっても北行なら小樽や札幌で宿泊して北の味覚を満喫したり、体力があるなら夜通し走行したり、徒歩なら道内各地への夜行バスに接続できるので便利だと思う。従来の舞鶴便のように未明に起こされて下船、睡眠不足と時差ぼけに近い状態となることもない。南行も道内で夜まで滞在できて関西圏なら舞鶴着の日のうちに帰宅可能となるので便利かと思う。ときどき、’観光’に便利なように発着をもう数時間早くしろという意見が見受けられるが、貨物の集荷のためには遅い方がいいはずなのであり得ないかと。 高速で航行するため航海中にデッキに出るなという事で、外部へのドアを閉鎖している。(外部へのドアには大きく「立入禁止!」と掲示。)船尾のわずかなスペースのみ外部の空気を吸える場所となるが、その場所が狭いためかかなり窮屈に感じた。(すずらん・すいせん型では船尾のデッキが広かったのでさほど感じなかったことなのだが・・・。) どうしても外へ出たければ特等Aを購入すれば良いのだが、危険だから外に出るな!とテラス付き特等Aは相反するような気が・・・?実は特等A販売促進策だったりして・・・(爆) 客室のテレビはNHKの衛星放送の他、民間の衛星放送も受信できる。陸上からはるか沖に出て地上放送がほとんど受信できないと思われるこの航路には絶好のサービスかと思う。(ただ、リモコンの操作がいちいちCATVを押して番号を押さないとならず、面倒) 船内(船室・公室とも)は基本的に禁煙で各階に空港のようにガラスで隔離されたスモーキングスペースがある。公室と2等寝台以下は禁煙で良いと思うが、個室の中まで禁煙(室内に灰皿はない)は厳しすぎると思う。(その割には個室内での表示は目立たない。)実際は個室で黙って喫煙している人が多いと思われる。個室内で隠れて喫煙されると部屋に臭いが残って苦情の原因となるのではないか?現実的に禁煙ルームと喫煙ルームで区別してはどうだろうか。 新日本海フェリーのHPでインターネット予約が出来るのだが、割引があるわけでもなく、何のメリットも無い。強いて言うなら事前に決済が必要な繁忙期に限り旅行会社等でクーポンを購入しなくても自宅から決済できる事ぐらい。それ以外の時期は電話で予約して当日購入でよいので、インターネット予約でカード決済してしまうとキャンセル料のリスクが発生するので危険。わざわざ事前に決済するのだから、少しでよいので割引や食事券等の特典がほしいと思う。 |
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更新履歴 | |||||||||||||||||||||||||||||||
H20.03.29 評価を5点に加点、船内写真を追加しました。 H21.09.03 夏季の船内サービスの確認、評価を4点に減点。 |
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