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【政論】国民の「怒り」を理解できぬ「どん菅」「とんちん菅」 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:菅首相
にもかかわらず首相は13日の党大会でも「子ども手当は歴史的に画期的な政策だ」などとのんきに自賛を続けた。さらに、野党が社会保障の財源論議などに積極的に参加しないならば「歴史に対する反逆行為だ」とも断じた。首相は歴史をつかさどる神なのか。
有権者の怒りについて民主党の森裕子参院議員は「選挙区でそれぞれの議員が、民主党への憎しみのようなものを投げつけられている」と語った。もはや「憤り」を通り越し、「憎しみ」なのである。
首相が「発信」のため5日に出演したテレビ朝日の報道ステーションの平均視聴率6・9%は、前4週平均の14・7%の半分以下。前後の番組の平均視聴率はそれぞれ10・0%と11・2%を記録しており、首相が画面に映った瞬間にチャンネルを変えた視聴者が多数いたことが推察される。無関心ではなく、嫌悪感がそうさせたのではないか。
党大会での亀井静香・国民新党代表のあいさつは的確だった。
「今の民主党はみっともない! みっともない! こう言わざるを得ないじゃありませんか」
14日には皇居で「歌会始の儀」が行われるにもかかわらず、首相は内閣改造に固執した。高齢の天皇陛下のご負担よりも自らの政局的思惑を優先させたわけだ。実にみっともない。
「解散で信を得たとき本物の内閣になる。仮免許が本免許になる」
首相は平成20年10月、こう述べて当時の麻生太郎首相に早期の衆院解散を迫った。この論理に従えば、菅首相はまだ「仮免許」のままだということになる。小手先の内閣改造などに逃げず、堂々と信を問うてはいかがか。(阿比留瑠比)