住宅設備機器大手のINAX(本社・愛知県常滑市)の下請け会社の幹部や女性を中傷する文書を郵送したとして、名誉毀損(きそん)の罪に問われた東京都渋谷区本町、会社顧問、趙万吉被告(60)に対し、津地裁は12日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年)を言い渡した。佐藤哲郎裁判官は「執拗(しつよう)かつ悪質で、刑事責任は重いが、慰謝料を支払っている」などと述べた。
判決によると、趙被告は10年1月16日ごろ、同社の下請け会社の幹部や女性を中傷する内容を記したはがきを伊賀市内のINAX事業所など、計127カ所に郵送し、名誉を傷つけた。【谷口拓未】
〔三重版〕
毎日新聞 2011年1月13日 地方版