米軍ヘリの超低空飛行による風圧で被害を受けたテントとその内部=23日午後8時55分ごろ、東村高江
【東】23日午後7時45分ごろ、東村高江へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対し、市民団体が座り込みを続けるテントの真上で、米軍ヘリが約1分間ホバリング(空中静止)し、テントの鉄製の足が曲がり、椅子1脚が約40メートル吹き飛ばされるなどの被害が出た。けが人はなかった。現場にいた沖縄平和運動センターの山城博治事務局長によると、ヘリがホバリングしたのはテントの上空約15メートルだったという。
住民ら関係者によると、普段から訓練で集落上空をヘリが飛行することはあるが、これほどの低空飛行はまれだという。22日のヘリパッド工事再開強行に続き、民間地での超低空飛行による被害に、市民団体などが反発を強めるのは必至だ。
被害があったのは、米軍北部訓練場N4地区へのゲート前で、県道70号沿いに建てられたテント。「ヘリパッドいらない」住民の会が管理している。テントは工事を警戒する住民が出入りしていたが、同日は夕方までに引き揚げた。米軍ヘリが現れた当時、テント内に人はなく、一人で残っていた山城さんがテント隣に止めた車の中にいた。
ヘリが去った後、山城さんがテントに入り被害を確認。椅子や机が倒れ、中に置いてある茶わんなどが地面に落ちて割れ、テントのひもも数カ所ちぎれていた。周囲に針金でくくりつけていた立て看板も割れて吹き飛ばされた。
山城さんは午後8時10分に県警に通報。名護署の警察官数人が現場で事実確認した。
住民らの座り込みは2007年に始まった。08年夏にも、米軍ヘリの低空飛行によりテントが一部壊れるなどの被害があった。山城さんは「米軍側に真相究明と謝罪を求める」としている。
次の記事:再編交付金、名護市支給見送り...>>
今日の記事一覧 今月の記事一覧 最近の人気記事
総合住宅展示場アワセベイ住みたい家がここにあります。
しんぽう囲碁サロン世界中の囲碁ファン会員と対局
ライブカメラ琉球新報泉崎ビルに設置したライブカメラ
りゅうちゃん商店ウェブサイトからも購入可能に!
ちょBit新報パーソナルアド
琉球新報開発豊富な実績と媒体で、沖縄の心を結ぶ代理店です
琉球新報の本琉球新報の本がネットでも購入できます
週刊レキオ生活情報満載の副読紙。毎週木曜お届け
新報カルチャーセンター130講座 学ぶ楽しさがいっぱい
新報ローカルブログミニコミ紙連動のローカル情報
〒900-8525 沖縄県那覇市天久905
紙面・記事へのお問い合わせは、読者相談室までどうぞ。
電話098(865)5656 (土日祝日をのぞく平日午前10時〜午前12時と午後1時〜午後4時)
©The Ryukyu Shimpo
本ウェブサイト内に掲載の記事・写真の無断転用は一切禁じます。すべての著作権は琉球新報社または情報提供者にあります。