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高江ヘリパッド、米軍ヘリ接近 1分間ホバリング、テント損壊2010年12月24日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

米軍ヘリの超低空飛行による風圧で被害を受けたテントとその内部=23日午後8時55分ごろ、東村高江

 【東】23日午後7時45分ごろ、東村高江へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対し、市民団体が座り込みを続けるテントの真上で、米軍ヘリが約1分間ホバリング(空中静止)し、テントの鉄製の足が曲がり、椅子1脚が約40メートル吹き飛ばされるなどの被害が出た。けが人はなかった。現場にいた沖縄平和運動センターの山城博治事務局長によると、ヘリがホバリングしたのはテントの上空約15メートルだったという。
 住民ら関係者によると、普段から訓練で集落上空をヘリが飛行することはあるが、これほどの低空飛行はまれだという。22日のヘリパッド工事再開強行に続き、民間地での超低空飛行による被害に、市民団体などが反発を強めるのは必至だ。
 被害があったのは、米軍北部訓練場N4地区へのゲート前で、県道70号沿いに建てられたテント。「ヘリパッドいらない」住民の会が管理している。テントは工事を警戒する住民が出入りしていたが、同日は夕方までに引き揚げた。米軍ヘリが現れた当時、テント内に人はなく、一人で残っていた山城さんがテント隣に止めた車の中にいた。
 ヘリが去った後、山城さんがテントに入り被害を確認。椅子や机が倒れ、中に置いてある茶わんなどが地面に落ちて割れ、テントのひもも数カ所ちぎれていた。周囲に針金でくくりつけていた立て看板も割れて吹き飛ばされた。
 山城さんは午後8時10分に県警に通報。名護署の警察官数人が現場で事実確認した。
 住民らの座り込みは2007年に始まった。08年夏にも、米軍ヘリの低空飛行によりテントが一部壊れるなどの被害があった。山城さんは「米軍側に真相究明と謝罪を求める」としている。


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