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都の“性描写規制”条例 「表現活動の制限に」81% (1/2ページ)
「都の“性描写規制”条例」について、11日までに6399人(男性4305人、女性2094人)から回答がありました=表参照。
「過激な性描写を条例で規制することに賛成か」については「反対」が80%。「今回の改正条例は表現活動の制限につながると思うか」については81%が「つながる」と答えました。
(1)過激な性描写を条例で規制することに賛成か
20%←YES NO→80%
(2)今回の改正条例は表現活動の制限につながると思うか
81%←YES NO→19%
漫画文化を衰退させる
兵庫・男性自営業(53)「法律に違反したことを描いてはいけないならば、時代劇もやくざ漫画もすべて禁止にしないと不公平。日本が誇れる漫画文化を衰退させる最悪の条例だ。漫画は自由であるべき。規制してはいけない」
福岡・女子大生(20)「東京都は出版社・漫画家との話し合いも十分していないのに規制するのはおかしいのではないか。また、都知事の差別的発言も納得できない」
三重・男性会社員(35)「そもそも、性描写のある漫画を読めば性犯罪者になるのか、科学的に証明されていないのに規制するのは問題がある」
東京・男性会社員(41)「条例によって規制することで性描写などの表現や青少年の性行動がアンダーグラウンド化していくだけで、そのような条例自体が健全な育成の妨げになっている」
販売規制は合理的
福岡・男性自営業(43)「ポルノ少女漫画が堂々と一般漫画と一緒に売られているので仕方ないと思う。こうなる前に出版社は常識を持って行動するべきだった」
神奈川・男子大生(20)「表現行為自体の自由は保障されるべきだ。しかし、まだ倫理観が確立していない未成年が、過激な描写に触れるとモラルハザード(倫理崩壊)を起こすおそれがあるから、販売規制は合理的」
神奈川・男性会社員(27)「都条例の趣旨は、過激な性表現の漫画の指定と、ゾーニング徹底だ。『表現の自由』を規制するような恣意(しい)的な運用がなされるなら、その時に改めて反対の声を上げればよい」
群馬・女性自営業(40)「小学生向けの少女漫画でも性的な描写が含まれる場合があり、漫画を買わなくなった人も多い。この問題では出版社も、ていねいに対応する方がプラスになることが多いはず」
(3)の「出版社が改正条例に反発し、『東京国際アニメフェア』への参加を拒否したことを評価するか」という設問は、アンケートページでの表示に不備があり、今回は集計しませんでした。
寄せられた意見には、「出版社などの話を全く聞かなかった東京都に対し、当然の結果だと思う」(埼玉・男性専門学校生、24歳)、「参加拒否は『日本の漫画・アニメは、性描写なしではできない』という間違ったメッセージを世界に発信してしまっている」(神奈川・男性会社員、39歳)などがありました。