「南シナ海防衛は困難」=中国に対抗できず―アキノ大統領に危機感訴え・比軍
時事通信 1月12日(水)2時33分配信
【マニラ時事】中国がベトナムやフィリピンなど東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々と領有権を争う南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島に関し、フィリピン国軍が今年に入り、軍装備品の欠如などを理由に、この地域の軍事的防衛は困難で、外交交渉に頼らざるを得ないとの厳しい評価をアキノ大統領に説明していたことが11日、分かった。国軍筋が明らかにした。
南シナ海で急速に軍事的影響力を強める中国について国軍が大統領に危機感を訴えるとともに、現状では対抗できないと認めた形だ。
1月4日に行われた説明で、国軍幹部らは「わが国が占拠する地域の設備は明らかに最も少なく、うち幾つかは劣化している」と警告。「情報や偵察に関する装備は、南沙諸島を効果的に監視するには不十分だ。加えて海空軍の関連装備不足により、通信や警備、制海・制空などの能力も限られている」と訴えた。
さらに、南沙諸島に駐留するベトナムの軍部隊が600人、中国が325人であるのと比べ、フィリピン国軍はわずか44人だと説明した。
その上で、「洗練された軍装備が欠如していることを考えれば、国軍の南沙諸島防衛能力は低いままになる」と懸念を表明。「わが国は外交交渉に頼らなければならない。同時に、国軍はより強力な多国間アプローチを必要としている」と結論付けた。
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最終更新:1月12日(水)10時5分
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