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秋葉広島市長:広報紙批判?「日記読まれていない」

決算特別委員会で答弁する秋葉忠利・広島市長=広島市中区で2011年1月13日、寺岡俊撮影
決算特別委員会で答弁する秋葉忠利・広島市長=広島市中区で2011年1月13日、寺岡俊撮影

 4月の市長選に出馬せず、3期限りでの退任を表明した秋葉忠利・広島市長(68)は13日、市議会決算特別委員会に出席。招致に力を入れてきた20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)計画の今後について、市の広報紙の「市長日記」で説明するよう求めた質問に、「あまり読まれていない。読まれないところに一生懸命力を入れて書くという愚は犯さない」と述べた。

 市の広報紙は年28回、約43万部発行。秋葉市長の「市長日記」はほぼ毎号計143回掲載され、08年9月15日号には20年の核廃絶と五輪開催を絡めた趣旨の日記を掲載。広報紙はその後数回、五輪特集をしている。

 ところが昨年5月1日号を最後に、市長日記は突然休載された。理由は、市長の職員への説明もなく不明だった。市長はこの日「五輪招致の流れを総括する必要があると思うが、市長日記で書いたことは読まれていない」とも述べ、年間約1億4600万円の経費がかかる広報紙を全否定する趣旨かは不明。

 秋葉市長は4日の仕事始め式で退任を表明後、記者会見を拒否した後で動画投稿サイト「ユーチューブ」で経緯を説明した。この日の委員会でも退任にからむ質問を受けたが、「出馬、不出馬は市長の職務に入っていない。(委員会は)議論する場ではない」とかわした。【寺岡俊】

毎日新聞 2011年1月13日 20時17分(最終更新 1月13日 20時26分)

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