言葉の旅人

１月１３日（木）晴れ

きょうの東スポ、制作部は朝から大変でした。

タイガーマスク現象がますます広まって、ついに怪文書（１面）とか、
日ハム・佑ちゃん騒動が大フィーバーになっている（３面）とか、
池上彰氏、都知事選出馬？！情報（社会面）があるからとか、
ではありません。

ルーラーシップ、急きょ日経新春杯出走へ！！

これです。
さあ、ローズキングダムとの対決だ、
追い切りの注目度、急上昇！

なのに、ルーラーの追い切りが予定では午前９時すぎ。
ということは、それから原稿を書いて、
会社に送信して、レイアウトして、校閲して…
仕上がりが、刷り出し（印刷開始時間）ギリギリになるのではないか、

「だから、みんなしっかり頼むぞ。
追い切り速報を最初から間に合わせなければならない。
かといって、刷り出しを遅らせるわけにはいかないぞ」
仕事始めから制作部長のハッパがかかりました。

というわけで、大変だったんです、ホント。

そのルーラーシップの追い切り速報が入ることになった終面、
大ゲラ（試し刷り）が、９時になってもほとんど真っ白！
レギュラーの岩谷テンホーの漫画が左隅に入って、
あとは出走予定馬の小さな表と雑感１本が入っただけ。
担当の校閲は焦るばかり（私も）。

ギリギリでした。
時間が迫って、ようやく入ってきました。
湯気が出ているホットニュース。
「打倒キングダム　ルーラー余裕の先着」
という見出しがつきました。
記事が埋まって、写真が配され、校閲も超特急。
どうにか刷り出しに間に合いました。
赤字もありません（と思います）。

いやあ、しかし、なんでまたルーラーシップ、
急に日経新春杯に回ってきたんでしょうね。
調子がいいのは間違いありません。
で、注目のローズキングダム、追い切りました。
併せ馬で軽く仕掛ける程度だったようです。
１９面に「キングダム不安一掃」という見出しがつきましたから、
こちらも調子はいいようです。
誰が考えても目一杯の仕上げとは思えませんが、
このメンバーなら勝てる、という仕上げなのでしょう。
事実、八分の仕上げでも勝たなきゃおかしいですね。

そこで、ローズキングダムの“堅さ”を検証してみましょう。
同じ１９面の下のほうに
「今週狙える（優）ラップ馬」というコラムがあります。
本日は松浦記者が書いています。
その松浦記者、確定版でもコラムを持っていて確定の日は必ず載っています。
で、コラムのタイトルが「見切りの松」ですからね、すごいですね。
「この人気馬消えてもらいます」とタンカを切っているわけです、常に。
その割には人気馬を平気で狙ってたりしますが、
独特の切り口が面白くて、私はいつも楽しみに読ませてもらっています。
で、きょうはローズキングダムをどう料理するのかと思いきや、
「キングダムの評価を落とすのは危険極まりない」と書いています。
やはりローズキングダムは堅いんでしょうね。
そして、
「むしろ最大の興味は、主催者を揺さぶって思惑通りのハンデを手にした“橋口戦略”を模倣するケースが増えた場合に、主催者がどう対処するかだろう」と締めくくっています。
ズバリ、物を言ってますね。
同感！

２面にちょっと聞き捨てならない記事が。
巨人のルーキー澤村拓一。
「佑ちゃん質問にブチ切れた」という大見出しがつきました。
どこかの記者が日ハム・斎藤の名前を口にしたことで鬼の形相になったとか。
「同世代に関する質問はやめてもらっていいですか」
と、まくしたてたという。

「そんなこと、やめてくれ」ってとこでしょう。
その気持ち、分かりますね。
プロへの第１歩を踏み出したばかり。
気持ちも新たに練習をスタートした途端に
フィーバーの最中にいる他球団の選手のことを聞かれたわけで、
聞いた記者にしてみれば初めて口にしたことだとしても、
澤村にとってはあちこちで聞かれてうんざりしたのでしょう。
「オレはオレだ」って、言いたいのでしょう。

澤村、頑張れ、
自分の道を行け！
それが栃木魂だ～！