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楽天がKスタ宮城のベンチを「闘将バージョン」にリニューアルすることを検討している。星野仙一監督(63)に少しでも快適に指揮を執ってもらうための配慮かと思いきや、実はそうではない。球団側には闘将の“星野キック”“星野パンチ”といった「破壊行為」によるベンチ内の損害を未然に防ぐ思惑があるのだ。

いよいよ今春に迫った星野監督の本拠地初采配に備え、楽天サイドは大幅にベンチを改装しようと考えている。ビッグネームの監督が座るのにふさわしいベンチに変えるのかと思いきや、まるで違う。改装の理由について、ある球団関係者は声を潜めてこう言う。「正直に言うと、監督がベンチで怒りをぶつけそうな箇所を保護するためです。もちろん監督が負傷しないように、そういうものを発散できるようにするというのもありますが…」 試合中にベンチ内でシートを蹴っ飛ばしたり、周囲に設置してある扇風機やごみ箱をぶち壊す“暴走”は闘将の代名詞と言っても過言ではない。実際に本拠地で昨年行われた秋季練習でも主力選手たちは「シーズンに入ったら、あの扇風機を壊すのかな」「この部分を蹴るんだろうな」などと耳打ちし合っていた。 闘将の“暴走”は自らのストレスを発散させるためだけではなく、チーム全体を鼓舞する効果もある。それだけに楽天サイドは基本的に「やむを得ない」というスタンスを取るが、ベンチ周辺の備品が破壊されるとなれば黙って見ているわけにはいかない。特に心配なのはベンチをぶち壊されることだという。「Kスタのベンチは1席10万円はする。しかも座る部分にヒーターが内蔵されている都合上、設置にも時間がかかる」(同関係者)
それだけではない。チーム関係者は「監督席の目の前に座ることが比較的多いのが実は捕手の嶋。(名誉監督の)野村さんも『星野はキャッチャーを叱る。間違いなく嶋が鉄拳制裁を食らう』と言ってるし、おそらく阪神監督時代よりも蹴り上げる率は高いと思う」。
こうした様々な理由が絡み合い、それらの対応策として浮上したのが先に挙げたベンチの「闘将バージョン化」だ。別の球団関係者によれば次の3つのプランが検討されている。
【その①】星野監督が座るシートの前に2〜3席分の厚みがあるアルミ、もしくは木製の板を設置。破損するごとに交換する。
【その②】ベンチ内に設置されている扇風機のカバーにネットをかける。もしくはカバーそのものの材質を金属以外に交換する。
【その③】蹴り壊されても損害の少ない安価なごみ箱の数を極力増やし、ベンチ裏へつながる通路などにも複数個設置する。
これら3つのプランは近日中にも取りまとめられ、球団幹部へ提案される予定だ。 楽天は過去にも歴代監督の体の大きさや動きなどの特徴に合わせてベンチ周辺の改良を行ったことはあった。しかし「破壊行為」を想定した改装は前代未聞だろう。 星野監督の印象についてチーム内からは「雰囲気も変わって、柔らかくなった印象」といった楽観的な見方も出ているものの、いざ本番となれば闘将モードに切り替わるのは必至。開幕まで3か月を切っているだけにベンチ改装は急務だ。
いよいよ今春に迫った星野監督の本拠地初采配に備え、楽天サイドは大幅にベンチを改装しようと考えている。ビッグネームの監督が座るのにふさわしいベンチに変えるのかと思いきや、まるで違う。改装の理由について、ある球団関係者は声を潜めてこう言う。「正直に言うと、監督がベンチで怒りをぶつけそうな箇所を保護するためです。もちろん監督が負傷しないように、そういうものを発散できるようにするというのもありますが…」 試合中にベンチ内でシートを蹴っ飛ばしたり、周囲に設置してある扇風機やごみ箱をぶち壊す“暴走”は闘将の代名詞と言っても過言ではない。実際に本拠地で昨年行われた秋季練習でも主力選手たちは「シーズンに入ったら、あの扇風機を壊すのかな」「この部分を蹴るんだろうな」などと耳打ちし合っていた。 闘将の“暴走”は自らのストレスを発散させるためだけではなく、チーム全体を鼓舞する効果もある。それだけに楽天サイドは基本的に「やむを得ない」というスタンスを取るが、ベンチ周辺の備品が破壊されるとなれば黙って見ているわけにはいかない。特に心配なのはベンチをぶち壊されることだという。「Kスタのベンチは1席10万円はする。しかも座る部分にヒーターが内蔵されている都合上、設置にも時間がかかる」(同関係者)
それだけではない。チーム関係者は「監督席の目の前に座ることが比較的多いのが実は捕手の嶋。(名誉監督の)野村さんも『星野はキャッチャーを叱る。間違いなく嶋が鉄拳制裁を食らう』と言ってるし、おそらく阪神監督時代よりも蹴り上げる率は高いと思う」。
こうした様々な理由が絡み合い、それらの対応策として浮上したのが先に挙げたベンチの「闘将バージョン化」だ。別の球団関係者によれば次の3つのプランが検討されている。
【その①】星野監督が座るシートの前に2〜3席分の厚みがあるアルミ、もしくは木製の板を設置。破損するごとに交換する。
【その②】ベンチ内に設置されている扇風機のカバーにネットをかける。もしくはカバーそのものの材質を金属以外に交換する。
【その③】蹴り壊されても損害の少ない安価なごみ箱の数を極力増やし、ベンチ裏へつながる通路などにも複数個設置する。
これら3つのプランは近日中にも取りまとめられ、球団幹部へ提案される予定だ。 楽天は過去にも歴代監督の体の大きさや動きなどの特徴に合わせてベンチ周辺の改良を行ったことはあった。しかし「破壊行為」を想定した改装は前代未聞だろう。 星野監督の印象についてチーム内からは「雰囲気も変わって、柔らかくなった印象」といった楽観的な見方も出ているものの、いざ本番となれば闘将モードに切り替わるのは必至。開幕まで3か月を切っているだけにベンチ改装は急務だ。
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